TOEFL iBT受験体験記⑥ スコア100突破!本当に効果があった対策

全6回にわたりお送りしてきた「TOEFL iBT受験体験記」では、4skillsのライターが実際にTOEFL iBTを2回受験して、2ヵ月間の対策法や結果について紹介してきました。

今回はこれまでに実践してきた様々な対策の中から、点数アップにつながった「本当に効果のある対策法」をご紹介していきます!

2ヵ月集中対策のスコア変化

2ヵ月の短期集中対策を経てバンドスコアはこのように変化しました。結果の詳しい分析は前回の記事でお伝えしていますので要チェックです!

 1回目受験結果 2回目受験結果
Reading21/3027/30
Listening26/3030/30
Speaking22/3022/30
Writing22/3025/30
TOTAL 91/120104/120

2ヵ月の集中対策を経て、全体的にスコアアップを達成!ただし、スピーキングに関しては伸び悩む…。

TOEFL iBT短期集中対策におすすめの参考書・教材4選

①『TOEFLテスト英単語3800』(旺文社)

【CD3枚付】TOEFLテスト英単語3800 4訂版には、3800語がRANK1~RANK4に分かれて収録されています。RANK1には比較的難易度の低い単語、RANK2〜RANK3にはTOEFL記事必修単語、RANK4には非常に難易度の高い単語が収録されています。RANK2〜RANK4 の途中までを網羅する予定でしたが、結局RANK2〜RANK4の全てを単語対策として覚えました!実際に対策教材の問題を解き進める中で、覚えた単語を見かけることは何度もありました。また、リーディング問題やリスニング問題にかかわらず、TOEFL iBTの問題を解き進める上で、知らない単語が対策前に比べて圧倒的に少なくなった実感もありました。確実に単語力はアップしました!

②『Official TOEFL iBT Tests』

全5回分の模試が収録されているTOEFL iBTの公式問題集です。付属のDVD−ROMを使用することによって、実際の試験形式で模擬試験を受けることが出来ます!定期的にこの問題集の模試を通して解き、効果測定を行いました。TOEFL iBT独特のテスト形式に慣れることができました。

③『The Officail Guide to the TOEFL Test』

TOEFL iBTの対策をする人なら誰もが使う鉄板の一冊ではないでしょうか!本書は、各セクション(Reading / Listening / Speaking / Writing)ごとの練習問題と3回分の模擬試験が収録されています。2ヵ月間の対策では、セクションごとの練習問題を活用し弱点克服を図りました!

④『ベストティーチャー』

オンライン英会話のベストティーチャー。スカイプでのスピーキングレッスンだけでなく、ライティングの添削もできます。TOEFL iBT対策コースがあるのでスピーキングやライティングが苦手な人におすすめです。

TOEFL iBT対策法・勉強法まとめ

Vocabulary

ひたすら「TOEFLテスト英単語3800」

一番オススメする対策法は、2ヵ月間短期集中対策で使用した「TOEFLテスト英単語3800」をひたすら覚えることです。1日約80〜100単語、1週間に約400〜500語のペースで、ざっと目を通して覚えるべき単語を把握し、その単語を重点的に繰り返し覚えるという作業をひたすら繰り返したこの2ヵ月でした。

RANK4には非常に難易度の高い語彙が収録されていますが、100点以上を目指す方は覚えるべきでしょう!80点〜90点をターゲットにする方は、少なくともRANK3まではすべて覚えるようにするといいのではないでしょうか。

苦手な単語は自作単語帳にまとめる

「TOEFLテスト英単語3800」のRANK2~RANK4までを覚えた以外にも、対策問題の「Official TOEFL iBT Tests volume 1」 と「The Official Guide to the TOEFL Test」を解き進める中で出会った知らない単語を自作の単語帳にまとめました。

詳しいまとめ方は、こちらの記事で紹介しています!

Reading

読解中に意識した3つのポイント

1パッセージ20分3パッセージ60分厳守して問題を解き、時間の感覚をつかむ

・パッセージを読み進めると同時に、各パラグラフの役割と内容を頭の中で整理する

答えの因果関係(なぜこの回答が正解で他が不正解なのかを判断する根拠)を探す

パッセージを読む際は、この3つを常に意識しました。特に、時間の感覚を掴み、的確な時間配分を行うことが難しかったです。また、本番試験と同じように試験時間60分間3パッセージを解くことも大切です。訓練し、慣れないと途中で集中力が切れてしまい、最後のほうはダラダラ……という思いを何度もしました。

答え合わせ・復習の際に意識した2つのポイント

答えの因果関係(なぜこの回答が正解で他が不正解なのかを判断する根拠)を正しく把握する

分からない単語・表現は手作り単語帳に書き起こし、覚える 本企画を通して何度も書いてきましたが、単語は非常に重要です!リーディング関しては、単語力強化がリーディング対策の50%と言っても過言ではないかもしれません!

Listening

満点に繋がったシャドーイングによるリスニング力底上げ

リスニングセクションに限らず、リスニングはスピーキングセクションやライティングセクションでも不可欠な能力となるので、一番重要なスキルかもしれませんね…。そもそも、聞き取ることができない音を発音することはできません。そういった意味でも、リスニング対策だけのための勉強ではなく、TOEFL iBT全体のスコアアップのためにも、リスニング力そのものを上げることに集中した学習をお勧めします!

その際に有効なのが、「シャドーイング」によるリスニング力の強化です。

ベッティ

シャドーイングとは、

英語の音声を聞き、音声と同じように復唱する勉強法よ。文章の意味をイメージしながら何度も発話練習をしましょう。音声にできる限り近づけて発話練習を繰り返すことで、実践的なリスニングとスピーキング力の向上に繫がるよ!

公式問題集を活用した「リスニング力の底上げ」トレーニングは以下の流れで行いました!

詳しくは、こちらの記事で確認してください。

詳細を聞き逃さないためのノートテイキング

ノートテイキングする内容は物事の因果関係(スクリプトに登場する事実とその論理関係)です。特に、逆接の後の内容や例、講義中に生徒が質問したりする内容は、設問を解くための重要なカギになりますので、自分なりの記号を工夫して簡潔にメモを取るようにするといいかもしれません。

一番大切なことは、リスニングの内容をしっかりと理解することです!あくまで、ノートテイキングはリスニングの理解度を助けるためのものです!

リスニングは、リーディングセクションを除いたすべてのセクションで試される技能なので、ノートテイキングはTOEFL iBTリスニングのスコアアップに直結する対策法ではないでしょうか。

ノートテイキングの仕方を詳しく知りたいという方は、こちらを御覧ください!

Speaking

テンプレートを使用した論理的なスピーキング

テンプレートを使うメリットは、

・聞き手(評価者)にとって、明瞭でわかり安い構成にするため

・話者(受験者)が解答を、論理的な構成を用いて述べやすくするため

ではないでしょうか。

本番の試験では、解答の準備時間は20秒〜30秒しかありません。そのため、準備時間が始まってから、「ええーーーとぉー、これを最初に話してー、その次はこれ話してー、あ!あれも話さないと!」とあれこれ考え始めていては間に合いません!

論理的な構成解答を意識して練習を何度も行い、思考プロセスを自動化しています。

はい…。わかります。

録音した自分の声を聞くのって嫌ですよね…。とか言っている余裕もなく、そこは勉強のためと思い自分を律して対策を進めましょう。

理論的な構成解答対策をもっと詳しく知りたいという方は、こちらを御覧ください!

スピーキングのためのノートテイキング

全ての問題に共通して言えることですが、解答準備時間は非常に限られてます。問題によって15秒  or 30秒です。そのため、話すことをゆっくり考えて、整理して、文章を作ってから話すということは現実的ではありません。そのため、限られた時間内、もしくは、統合問題のリスニングを聞きながら、ある程度解答を考えなければいけません。従って、解答準備としてどのようにメモを取るかは大切な役割を果たします!

詳しくは、こちらの記事で説明していますので、ぜひご覧ください!

Writing

エッセイテンプレートをマスターする(Independent Writing編)

リーディング同様、ライティングも時間が足りなくて書き終わらないという方が多いと思います。限られた試験時間を最大限活用するために、まずはエッセイテンプレートをマスターすることが重要ですね!

Independent Writingは以下のような構成で書くことを徹底し、対策をしました。

Integrated Writing 対策について詳しく知りたいという方は、こちらへ!

Independent Writing対策についてもっと詳しく知りたいという方は、こちらへ!

最後に

短期集中型TOEFL iBT対策に取り組んできましたが、いかがでしたでしょうか。

振り返ってみると、対策を始めた当初は「こんなに単語覚えて効果あるのかな…?」「練習問題解いても全然正答率があがらない…。」と伸び悩んだ時期もありました。

しかし、対策のポイントを押さえ、継続的な対策をすることにより目標の100点を突破することができました!

これからTOEFL iBTに挑戦しようとしているみなさんの参考になれば幸いです。対策法に迷ったときはぜひ4skillsの記事を参考にしてみてくださいね!

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