4技能型アカデミック英語能力判定試験 TEAP(Test of English for Academic Purposes、以下「TEAP」)の2017年度第1回の志願者数が日本英語検定協会より発表されました。現行の大学入試センター試験に代わって2020年から始まる「大学入学共通テスト」の概要が2017年7月に発表され、英語4技能試験に注目が集まっています。
TEAPが注目されている理由としては、出題される問題が、留学も含む大学教育で遭遇する語彙・場面・分野(英語で講義を受ける、英語の文献を読み解く、英語で発表を行うなど)を想定した設定・内容となっており、TEAPの対策をすることは大学で英語で学ぶことの準備となるからです。
※TEAPについて、詳しく知りたい方は「TEAPの概要・配点・難易度とメリット・デメリット」をご覧ください。
TEAP志願者数
2017年度第1回(7月23日実施)TEAP 総志願者8,099人
(前年度 同回比170%、3,360人増)
※前年度 同回TEAP総志願者数 4,739人
なお今回のTEAP志願者の大幅な増加について、公益財団法人 日本英語検定協会では以下のように考察しています。
日本英語検定協会の考察
文部科学省は、英語教育改革の柱の一つに「4技能化」を掲げ、2020年に向けた大学入試改革において、4技能を総合的にバランスよく評価するために外部検定試験を導入する方針を明確にしています。これらを背景として以下の要因があったものと考えます。
1. 全国で、英語の外部検定試験を入試に導入する主要大学が増加したこと。また4技能のスコア提出を受験生に求める大学が増えたこと。
2. TEAPを採用する大学の増加に伴い、受験生にとっても外部検定試験で求められる基準スコアを取得すれば、第一志望と併願校のいずれにも出願しやすくなるため、この併願パターンでの活用が広がっていること。
3. 高等学校など団体単位での申し込みが増加したこと。また大学等が主催する個人向けTEAP関連の説明会への参加者が増えていることから、 団体・個人ともにTEAPの関心度が高まり認知度が上がってきている。
参照元:4技能型アカデミック英語能力判定テスト 「TEAP」今年度第 1 回 志願者数は 8,099 人 ~前年同回比で 170%に増加~