英語学習をする上で、英文を読んでリーディング対策をすることは当然のことでしょう。しかし「普段の勉強でどんな英文を読めばいいかわからない!」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、楽しく効果的に英語のリーディング力を高めるコンテンツの選び方と読む方法をご紹介します。本記事を読めば、自分に合ったリーディングコンテンツ(読む物)が見つかるはずです。
目次
日々英語を読むことのメリット
英語学習として日常的に英語を読むことの主なメリットは以下の通りです。
・英文をより深く理解できるようになる
・英文を読む速さが上がる
・ボキャブラリーが豊富になる
・英語4技能試験対策になる
ですが、英語を読むことの1番のメリットは自信がつくことです。
日々の英語学習で自分の英語がどれくらい上達したかは測定しづらく、不安になる学習者も多いかと思います。でも英語を「読んだ量」は明確にわかるため、達成感を得やすく、モチベーション維持にもつながります。
継続的に英文を読むことで、まずは英文に対する慣れと自信を身につけましょう。
英語のリーディングコンテンツを選ぶときの3つのポイント
リーディング力を鍛えるには、やみくもに英文を読めばいいというわけではありません。まずはリーディング対策に使うコンテンツ(読むもの)を選ぶ際におさえておきたい3つのポイントをご紹介します。
本、雑誌、インターネットの記事、などの媒体は問いません。あくまでも自分が読みやすい媒体を使ってください。
①9割理解できるものを選ぶ
知らない単語ばかりのコンテンツだと読むのが嫌になってしまいますよね。とはいえ、簡単すぎる文章では新しい知識を吸収することができません。
そこでおすすめなのが、内容のおよそ9割を理解できるコンテンツを選ぶことです。たまに知らない単語やフレーズが出てくる程度がベストです。
読み続けるのを妨げない程度に未知の事項に出会うことは、興味を高める上でも有効です。
②楽しみながら読めるものを選ぶ
いくら勉強になりそうだからといって、あまり興味がない難しいトピックだと読み進めるのが苦痛ですよね。まずは楽しみながら読めるコンテンツを選びましょう。
たとえば、最初はWikipediaで好きなアニメや映画の英語のページを読んでみることから始めてみてはいかがでしょうか。 そして、面白そうと思った事項について関連のページに進んでみることで、知らないうちに多くのテーマに関する英文を読んでいることに気づくはずです。
③短いものを選ぶ
「多読」をする際は、できるだけ簡単で短いコンテンツを読む方が効果的だといわれています。いきなり分厚い本を読むことはおすすめしません。
たとえば筋トレをするときも、いきなり1番重いダンベルを持ち上げることはしませんよね。読書も一緒で、まずは手軽に読める短いコンテンツから試してみてください。 「読書の基礎体力」がついてくると、自然と長い英文を読むこともできるようになります。
英語のリーディングコンテンツを読むときの5つのコツ
ここからは実際に英語のコンテンツを読むときに役立つ5つのコツをお伝えしていきます。
①予備知識を活かして読む
全く知らない内容よりも、すでに知っていることに関連する内容の方が頭に入りやすいという研究結果があります。既存の知識と新しい知識を結びつけながら読むことで、効果的に学習することができるからです。
出典元:Association for Talent Development
コンテンツを読む際は「1.すでに知っていること」「2.これから知りたいこと」「3.実際に知ったこと」を意識してみてください。
例:「再生可能エネルギー」に関する記事を読む場合
1.すでに知っていること
→太陽光発電は知っている
2.これから知りたいこと
→太陽光発電以外にどんな新エネルギーがあるんだろう?
3.実際に知ったこと
→新しく風力発電について学ぶことができた!
②「記事」を読む場合は流れを意識して読む
一般的に、情報を提供する記事では以下のフォーマットを使っている場合が多いです。
序盤
テーマに関する基本的な情報を紹介する
中盤
話題を発展させる
終盤
結論や解決策を提示する
記事の流れを意識しながら読むことで、次に来る内容を予測しながら読み進めることができます。内容を整理しながら読み進める力は、英語4技能試験で問題を解く際にも役立ちます。
③キーワードに注目して読む
情報を得る上でキーワードは重要な役割を果たします。そのテーマで多用される概念や筆者特有の用語、人物名などの固有名詞、日付などのデータ、それらの関係性に注意して読むようにしましょう。
キーワードを拾うことで、大まかな流れや出来事を理解する助けになります。
④想像しながら読む
文章を分析する上で想像力はとても大事です。会話でも文章でも「発信者が伝えたい内容」は、はっきりとそのまま述べられていないことがほとんどです。
受信者は発信者の意図を想像し、抜け落ちている部分や真意を補いながら理解しようとするのです。
コンテンツを読む際は以下のようなことを想像しながら読むと、「発信者が伝えたい内容」を理解する助けになります。
・発信者の意図
・記事の目的
・事実なのか、意見なのか
・どのような口調で語っているのか
・中立な立場なのか、1つの立場について語っているのか
たとえば歴史上の出来事に関する文章を読む際は、なぜその出来事が起こったのか、それによって何が変わったのか、または発展したのか、などを想像しながら読むことが大事です。
⑤読み終わったら要約を書く
要約とは、元の文章の内容を簡潔に、自分の言葉でまとめることです。 他者の文章は自分の言葉でまとめ直されることで初めて自分の理解となり、定着することができます。
明確なルールはありませんが、元の文章を読んだことがない人でも理解できるように書くことで、情報をわかりやすく伝える「説明力」もつきます。
まとめ
言語学習で最も大切なことはインプットです。文章を読むことは新しい知識をインプットする基礎作業です。英語に関する多くの知識を身につけたければ、より多くの英文に触れる必要があります。
インターネットを使えば無料で読めるコンテンツがたくさんあるので、ぜひ楽しく効果的に使って英語学習をしていきましょう。
次回の「教えて!ジェイソン先生」では、ジェイソン先生おすすめのWebサイトを使って本記事で紹介したポイントを実践します。▼こちら!▼