2020年大学入学共通テスト(新テスト)に向けた英語試行試験の詳細発表

大学入試センターは2018年1月29日、センター試験に代えて2020年度に始める大学入学共通テストの英語の試行調査(プレテスト)の概要を発表した。試行調査は全国の158の国公私立高で2月13日~3月3日の間に実施。高校2年の6,720人が参加する。
英語の資格・検定試験活用に関する方針も踏まえ「読む」「聞く」の能力をバランスよく把握するため、筆記(リーディング・マーク式)とリスニング(マーク式)で行われる。詳細はこちら

外国語(英語)の試行調査概要

・筆記(リーディング・マーク式)80分、リスニング(マーク式)30

CEFRを参考にA1からB1までの問題を組み合わせて出題

・実際のコミュニケーションを想定した明確な 場面、目的、状況の設定を重視

・筆記試験では「読む」力の把握を目的とし、発音・アクセント・語句整序は出題しない

※CEFRについては『各4技能試験を比較できる国際基準企画「CEFR」とは』をご覧ください。

筆記は正答をすべて選ぶ形式の問いを新設。リスニング試験では、アメリカ英語以外の読み上げ(イギリス人や英語を母語としない人による読み上げ)も行う。また、読み上げ回数についても受験者を2つのグループに分け、読み上げが2回のグループと1回と2回が混在するグループで実施、比較する。

担当者は「今回の試行調査の問題はあくまでも検証のためのものであり、今回の問題構成や内容が必ずしもそのまま2020年度からの大学入学共通テストに受け継がれるものではない」と説明している。

この記事を誰かに共有する