2018年8月から英検CBT®️が新たにスタートしました。英検CBT®️とはコンピュータ上で行われる英語検定試験で、英語4技能を1日で測定することが可能です。英検®️3級、準2級、2級、準1級を対象に、毎月1回日曜日に実施されています。
結果のスコアは高校や大学の入試で活用することもでき、大学入試英語成績提供システムを利用する入試方式にも対応しています。
本記事では英検CBT®️の概要や、通常の英検®️との違い、採用大学や受験者が押さえるべき対策法についてお伝えします。(2020年8月更新)
目次
英検CBT®︎の概要
CBTとは?
Computer Based Testingの略称です。コンピュータを利用した試験の総称を指します。紙の試験からコンピュータを使った試験にすることで、採点処理や結果通知に要する時間とコストを大幅に削減します。また、紙の試験では実施が難しい音声や動画を用いた問題を受けることができ、受験者の理解促進にも効果的です。
実施される級
3級、準2級、2級、準1級
2020年度 試験日程
2020年第2回検定である8月実施分より、各47都道府県に1ヵ所以上の英検CBT®️テストセンターが開設されます。これにより2020年8月以降は原則以下の対応となります。
・毎週土曜日と日曜日に「英検CBT®️」を実施します。
(一部エリアでは平日・祝日も試験が実施されます。)
・実施級(3級、準2級、2級、準1級)と試験開始時刻はテストセンターによって異なります。
お申し込み、お近くのテストセンターの詳細は日本英語検定協会のWEBサイトをご確認ください。
紙ベースの英検®️は年に3回実施されていますが、英検CBT®️は1回次につき4回試験が実施されます。英検CBT®️は年間を通して合計12回試験が実施されますが、受験できるのは年3回までと制限されています。
検定料(税込)
3級:5,800円
準2級:6,900円
2級:7,500円
準1級:9,800円
申し込み
また英検CBT®️では、申し込みから受験票のダウンロード、合否結果の確認まで全てWEB上で行うことができます。申し込みの際、顔がはっきりと確認できる顔写真の登録が必要です。
会場
各47都道府県に1ヵ所以上の英検CBT®️テストセンターが開設されます。
試験内容
試験構成は通常の英検®️と同じです(個別の設問内容は異なります)。英検®️と同じように、英語力の証明として受験などに活用することができます。
通常の英検®️ではリスニング、リーディング、ライティングの一次試験とスピーキングのみの二次試験が2回に分かれていましたが、英検CBT®️ではコンピュータで受験するため、4技能すべてを1日で受験できるようになりました。なお英検CBT®️のスピーキング試験は録音式で実施されます。
試験当日の流れ
英検CBT®️試験当日は、以下の順番と時間配分で試験が行われます。
英検CBT®️のスピーキング試験はヘッドセットを装着し、コンピュータ画面上の指示にしたがって自分の声を録音します。
合否結果とスコア
合否判定も通常の英検®️と同じく、リスニング、リーディング、ライティングのスコアで一次試験の合否が決まり、一次試験の合格者のみ二次試験のスピーキングスコアの合否が判断されます。また、英検CBT®️では合否に関わらず4技能すべての英検®️CSEスコアを取得することができます。
Q. 英検®️CSEスコアとは?
A. 現行の英検®️は、測定方法の国際標準準拠と測定対象の4技能化がされています。測定方法を国際基準に対応させるために開発されたのが「英検®️CSE」です。
※英検®️CSEスコアについての詳細を知りたい方はこちら、読めば一発でわかる!英語の学習意欲を高める「英検®️CSEスコア」とは?をご覧ください。
英検CBT®️では一次試験免除や二次試験(スピーキング)免除の制度はないので注意が必要です。
英検CBT®︎3つのメリット
受験のチャンスが計6回に増える!
英検®️と英検CBT®️は併願が可能なので、通常の英検®️3回に加え年間で合計6回(英検®️3回+英検CBT®️3回)受験の機会ができることになります。その分合格の可能性が高まりますので、特に英検®️を大学や高校の入試に活用しようと考えている中高生の方には大きなメリットです。
ただし英検CBT®️では、1回次に4回の試験が実施されていますが、1つの級を受験できるのは1回次につき1回のみです。
4技能を1日で受験できる!
通常の英検®️は一次試験と二次試験の間に約1ヵ月の期間があり、最終的な合否結果を得るにはさらに1週間がかかります。
英検CBT®️は1日でリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4技能をすべて受験でき、すべてのスコア結果を一度に取得することができるため、忙しい受験生や社会人の方にとっても利用しやすい試験だと言えます。
合否に関わらずスコアを取得できる!
さらに通常の英検®️と大きく違うのは、合否に関わらず4技能すべての英検®️CSEスコアを取得できるという点です。通常の英検®️では一次試験が不合格だと二次試験を受験することができないため、一次試験不合格者はスピーキングの英検®️CSEスコアを得ることができませんでした。
英検CBT®️では、合否に関わらず4技能すべての英検®️CSEスコアを取得することができます。一次試験で不合格であった人を含め、受験者全員が自分の4技能のスコアを測り、学習に役立てることができます。
英検CBT®︎の対策
英検CBT®️はコンピュータで解答するため、初めは戸惑う人が多いかと思います。とくにキーボードタイピングや画面越しでのスピーキングは練習が必要です。
また通常の英検®️と違って、1日でリーディング、リスニング、ライティング、スピーキングをすべて受験するため、日頃から4技能をバランスよく対策する必要があります。
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※英検®及び英検CBT®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。このコンテンツは、公益財団法人日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。