大阪府は10月17日、平成29年度の大阪府立高校入学者選抜において外部機関が認証した英語力判定テストを活用することを公表しました。対象となるのはTOEFL iBT・IELTS・英検®️のスコア等です。
従来通り、受験者は全員学力検査を受験しますが、当該英語資格・検定試験のスコア等がすでに一定のレベルに達している受験生に対して、一定の得点率(下記参照)に基づいてスコア等のレベルを換算します。換算した得点と当日受験する学力検査の英語の得点と比較し、高い方の得点を当該受験生の英語の学力検査の得点とするということです。
大阪府教育委員会が定める換算表は以下の通りです。
読み替え率 | IELTS | TOEFL iBT | 英検®️ |
---|---|---|---|
100% | 6.0~9.0 | 60~120 | 準1級 |
90% | 5.5 | 50~59 | 対応なし |
80% | 5.0 | 40~49 | 2級 |
英語教育において4技能を鍛えることを重視している大阪府では、高校の入学者選抜における学力検査において4技能を直接的かつ適切に測定する方法を開発中であり、その実現に向けて研究および環境整備に努めていくとしています。現時点では4技能を試す独自の検査を導入することは困難であるため、今回の英語外部試験の活用によって上記の状況を補完し、一定の努力と実力を自ら証明した中学生に適正な評価を与え、大阪の児童・生徒の英語への学習意欲を高めるとともに、日本の英語教育が今後歩むべき方向性を示したいということです。
詳細については、以下の出典をご覧下さい。
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