勉強のモチベーションを上げるための連載企画「ベッティのお仕置き相談室」です。インターナショナルスクールに通う女の子ベッティが高校生の男の子田中翔(たなしょう)の英語学習に関する悩みに、少し辛辣なアドバイスを送ります。
第4話のテーマは「勉強は質か量か?」です。勉強するときに「効率」を重要視する人が多いようですが、果たしてそれは本当に正しいのでしょうか?
勉強の「効率」にこだわるのは間違い?
舞台は前回に引き続き、翔の家で開催されているバーベキューパーティー。翔、ベッティはベッティパパとの話に夢中で、日が暮れ始めていることに気がつかなかった。
前回(第3話)言ってた「初めから”効率がいいか”にこだわりすぎるのは良くない」って、どういうことですか?
①効率のいい勉強法は人によって違う
んん〜、難しいですね
たとえば翔が、すごく記憶力がいい人の勉強方法を真似たとして、その人にとってその勉強法が効率がよくても翔にはとても覚えきれないでしょう?
②始めのうちは「量」に目を向ける
どうやったら見つかるかな?
自分にピッタリの方法なんてわからないわよ!
間違った方法とか自分に合わない方法じゃ効果は薄いんじゃないですか?
やり方はやってみないと、良し悪しがわからないものなんだ
効率がいいと思っても、やってみるとうまくいかないことってあるだろ?
「効率よく短時間で学習したい」と思うかもしれませんが、効率のいい勉強方法を見つけることがあなたの目標ではありません。いつの間にか、効率のいい方法を追い求めることが目標になって、本当の目標を見失っていないでしょうか?本当の目標は「試験で良い点を取りたい」「受験で志望校に受かりたい」などもっと先にあるはずです。
前に進まずに「質」にばかりこだわると「本当にこれが1番効率がいいんだろうか」と迷い、また考え直すことになってしまいます。まわり道は無駄ではありません。まわり道をした経験や、通った道は後々役に立つことがあります。
③「質」はやりながら上げる
「量」を重視すれば6回でも7回でもやれるから、気が楽になるね
だから1回で効率良く覚えようとしないで「量」を信用するといいよ
テスト前日に詰め込みで覚えたことはすぐに忘れちゃうのと一緒なんだよな
長期記憶ってやつだろ(ドヤッ
7回のうち毎回は集中して見なくてもいいんだよ
質より量!長年の疑問が今日で解決したよ
もうこれで何も怖いものはない!
勉強しないことには、効果的な勉強法も見つからないんだからね!
1人で勉強するのはなんか寂しんだよな〜
翔がこの誘いに乗ったかどうかは次回のお楽しみとして、今回のおさらいをしましょう。
第4話のポイントおさらい
ポイント① 効率のいい勉強法は人によって違う!
ポイント② 始めのうちは「質」ではなく「量」に目を向けよう!
ポイント③ 「質」は、やりながら上げるもの!
勉強の進む量は「質」×「量」で決まります。質(効率のいい勉強法)は、人によって違ってくるため、簡単に分かるものではありません。なので始めは「質」よりも「量」に目を向けましょう。自分にあった勉強法はやっている内に獲得できる「ツール」であって「目標」ではないのです。
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連載第5話「集中を維持できる、ブロック式勉強法とは?」
[…] 次回・連載第4話「勉強は、質か? 量か?」 […]