勉強のモチベーションを上げるための連載企画「ベッティのお仕置き相談室」です。インターナショナルスクールに通う女の子ベッティが高校生の男の子田中翔(たなしょう)の英語学習に関する悩みに、少し辛辣なアドバイスを送ります。
今回のテーマは「興味がないことを勉強するには?」です。今回はベッティのパパも登場します。
興味が無いことを勉強するには?
ある日の昼下がり。翔の家では、翔の父親が会社の同僚を招いてバーベキューパーティを開催中。翔は来客と簡単な挨拶を交わした後、もっぱら1人で食事に専念していた。
なに1人で黙々と食べてるのよ(笑)
バーベキューにはベッティ親子も来ていた。実は翔の父親とベッティの父親は同じ会社に勤めており、その影響で2人は顔見知りになった背景がある。
コツ① 言われなくても自主的に学ぶ
ベッティ、君の家族はみんな意味深なことを言うの?
ベッティパパの意外な発言にとまどう翔。
パパ、翔は手芸部に所属していて家庭科が得意なの
評定は最高評価の5なんだから
じゃあ、好きな家庭科とそれ以外の教科を勉強するときは何が違う?
そうじゃないことは先生や母ちゃんに言われないとやらないですね
「自主的」に学ぶほうが教わるより記憶に残りやすいんだよ
コツ② 好奇心を感じるようにする
それができないから困ってるんですよ〜
「自主的」になるには「好き」かどうかは重要じゃないんだ
関心って好きかどうかだけで決まるものじゃないのよ
コツ③ 事前知識をもつ
そして好奇心は「新しいもの」「意外なこと」「複雑なもの」などに感じることが多い
「これは知らなかったな」「不思議だな」「どうなってるんだろう」と思うときを見逃さないことが大事だ
確かに、自分が知ってる内容がテレビで紹介されてたら気になっちゃうわよね
コツ④ 何度も出てくる内容に注目する
真剣にやっている内に興味は自然と出てくるものなんだ
初めはその分野について何も知らないんだから、興味がわかなくて当然なんだよ
やり方を変えるたびに、最初からやり直すのはうまくいかない典型よね
新しい内容を勉強すると同時に、今まで勉強してきたことも見直せばいいんじゃない?
だから「また出てきた」と思ったら、それは重要のサインだと思って覚えればいいんだよ
そう言えば、日本語の「分かる」は「分ける」という言葉からできたって聞いたことがあるわ
何かを学ぶというのは、まっさらな白紙に文字を書き込むものではなく、今まで書いてきたノートの余白に、関係する内容を書き加えていく作業だ。
書き込みが多くなるほど、それに関する知識が増え、知識同士の違いも明確になっていく。これが「理解」ということ。理解が深まれば、新しい知識に出会ったときに違いがはっきりと分かり、好奇心が呼び起こされる効果も高くなる。
第3話のポイントまとめ
スポーツでもゲームでも「できるようになってくると楽しくなる」なんてことはありませんか?それを勉強に応用すればモチベーションアップに繋がりますよ。
コツ① 勉強は「自主的」に学べば忘れにくく、やる気も湧く!
コツ② 「自主的」に学べるのは、「好奇心」を感じるとき!
コツ③ 「好奇心」を感じるには、あらかじめその分野についての事前知識をもっている必要がある!
コツ④ 事前知識を身につけるには、何度も出てくる内容をその都度復習して、徐々に覚える!
翔は「効率」のいい勉強にこだわりすぎているんだ
翔の意識改革は次回に続く。次回のテーマは「勉強は、質か?量か?」です。次回記事はこちら▼