勉強のモチベーションを上げるための連載企画「ベッティのお仕置き相談室」です。インターナショナルスクールに通う女の子ベッティが高校生の男の子田中翔(たなしょう)の英語学習に関する悩みに、少し辛辣なアドバイスを送ります。
今回のテーマは「できないのは、根性がないからか?」です。
「今年こそは英語を勉強するぞ!」と決意したにも関わらず、思ったように勉強できず「自分には根性がないんだ….」と悲観的になってしまった経験はありませんか?実は何かを成し遂げられないのは「根性がないから」ではないのです。
おや?何やら見覚えのある男子高校生がお話をしていますね。
できないのは根性がないからか?
ある日の午後。駅前のカフェの店内で、男子高校生2人がなにやら雑談中。店内の客の目を引く美しい少女が現れ2人に近づいて行ったが、彼らは話に夢中で気づいていないようだ。
なんだ、ベッティじゃん!
この美少女が、これといった特徴のない高校生のひとりと知り合いだったことに店内の客も驚いている様子。
オレ、塾始まっちゃうから帰るわ
また明日なー
けんとの気遣いで2人きりになった、翔とベッティ。
ポイント①省エネで始める工夫をする
この前のやる気はどこに行ったのよ
前回第1話では、物ごとをなかなか始められない問題を取り上げました。
でも、だんだん始めるのが億劫になって続かなかったんだ
ボクってやっぱ根性ないのかな…
でも、おかげで翔の新しい可能性がみつかったかも
中2のベッティの発言に、今回も「??」を重ねる高2の翔。
翔は根気がないから始められなくなったって言ったわね?
この前パパが車を買い替えるとき、アメリカ車か日本車かで迷っていた話に似てると思って
ベッティの父親は言うには「アメリカ車はエンジンが大きくて力強いが、その分車体が重いので、始動するのに大きなエネルギーが必要。対して日本車は車体が軽いので、小さいエネルギーで始動できて、ガソリンの消費が少なくてよい」そうだ。
で、それが「根性の問題」となんの関係があるのさ?
翔は、日本車から学ぶべきなのよ
つまり「大きなエネルギー(根性)」がなくても始められるように「車体を軽くする」みたいな工夫をするのよ
そう考えれば、翔の新しい可能性が見えてくるんじゃない?
ポイント②毎日クリアできそうな簡単な目標を作る
スタートを妨げる障害にはどのようなことがあるだろう。目標が大きいと始動するのに必要になる「大きな決断や準備」が億劫で、結局動かずじまいになってしまう。
大きな目標は1度に達成できないからこそ価値があるの
そのために小さい進歩を続けるのが大事よ
それでやってみて、できなかったらもっと簡単な課題にすればいいの
小さなゴールは毎日続けられそうなものが理想よ
ポイント③実行することに集中する
目標への距離の遠さや「何のために・何を・どう・どれくらい」といった事前に決めるべきことをその都度考えて迷っていると、始動に必要なエネルギーが増えてしまいます。
課題を決めたら「実行すること」に集中しましょう。大事なのは学習を進めて「やっている」安心感や達成感を得ることです。それが次の課題に進むエネルギーになります。
ポイント① 始動できないのは「根性がないから」ではなく、障害を減らす「工夫をしていないから」
ポイント② 高い目標を達成するには、達成できそうな低めの目標を立てて小さい進歩を続けるしかない!
ポイント③ 始めるための障害を減らすには、先のことは考えす、実行することに集中する!
物事を継続して続けるには、「根気」ではなく、やる気を削ぐような障害を減らす「工夫」が必要です。
なんかやる気が湧いてきたぁぁ!