お金がないから、英語ができないからと大学学部留学を躊躇している人を多く見かけます。でも、大学留学ってそんなに遠い存在なのでしょうか。今日は、アメリカのサンディエゴ州立大学を卒業し、先日帰国したばかりの井川さんに、一問一答形式で本音を語ってもらいます。
〜留学きっかけ編〜
井川さんって、どんな子どもだったんですか?なぜ大学留学だったんですか?
中学生の頃、全然勉強しなかったんです。テストで19点とか取っちゃって。それでそのまま中3になって、「このままじゃ人生やばいかも」って思ったんですよね。それからはめちゃくちゃ勉強しました。で、なんとか合格した高校に入ると、今度はついていくのも精一杯で。気がついたら「勉強しかしていないな」と思う高校3年間でした。だからこそ、大学では「生きていく上での本当のスキル」だったり、「適応能力」というものを身に付けたいなと思うようになって。だから「挑戦できる場」としてアメリカでの学部留学を選びました。
志望校はどうやって決めましたか?
アメリカは数えきれない程の大学があるので、場所で決めました。サンディエゴを選んだのは、アメリカでも西岸部の一番南に位置していて、人種・文化的に一番多様化しているからです。家からメキシコの国境まで車で15分でした。志望校を決める上で、日本の大学は一切考えませんでした。なんとしてでもアメリカに行くという覚悟を決めていたからということ、そして努力によって、早い段階からTOEFLの基準点を満たしていたからです。
では志望校合格に向けて、いつからどのように対策しましたか?
対策を始めたのは、高校二年の終わりからです。対策の中で一番大切にしたのは、やはりTOEFLですね。リスニングとパソコンを使ってのライティングの勉強は1日も休みませんでした。ライティングはネットでテーマを探して300字のエッセイを1日最低二つは書いてました。もちろん単語帳は肌身離さず持っていて、スピーキングは学校の先生に手伝ってもらいました。
なるほど。やっぱり学部留学を実現させるためには、努力が欠かせないのですね。そんな努力家の井川さんであっても、「やっておけばよかった」と後悔している留学準備はありますか?
月並みではありますが、日常会話の練習をもっとしておけば良かったです。トフルとのスピーキングと日常会話はテーマが違うので、初めのうちはなかなか苦戦しました。
大学留学を躊躇している高校生にひとこと
留学しなかったことを後悔している人に会った事はあるけれど、留学したことを後悔している人には会った事がありません。
〜留学中編〜
到着してから生活に慣れるまで、どのくらいかかりましたか?
最初は3ヶ月ぐらいで慣れたと思いましたが、本当の意味で慣れたのは1年ぐらい経った時だと、今振り返ると思います。だからこそ、アメリカの大学で4年間みっちり勉強したことは意味があったと思います。
現地で英語に困った場合、どのように対処していましたか?
恥ずかしがらずにすぐ人に聞きました。最初は知らなくて当たり前。逆に英語で困らないなら語学を目的とする留学する意味は無いと思います。
留学中の活動は何をやっていましたか?
ロードトリップをたくさんしました。あとはボランティア。現地の高校に行ってビジネス倫理を教えたりしました。
ずばり、大学留学は楽しいんですか?
楽しいです。「これやってみたいな」という積極性を持っていれば、いろいろ出来ますし、すごい人から変な人まで出会いがたくさんあります。
留学生活で泣きそうになったことも聞いてみたいです!
短い期間ですけれど、途中お金があまり無くて1日1食生活をしていた時はつらかったです。あと節約の為にガレージに住んでいた時は冬が寒かったです。
ガ、ガレージですか。。サバイバルですね。。。そんな留学中の自分に一言お願いします!
時間は限られているのだから休んでる暇なんてない。良い事も悪い事でも経験しておけ。
〜留学後のミライ編〜
留学を通して、何か自分の中で変化したことはありますか?
何に対してもビビらなくなったと思います。良い意味でも悪い意味でも楽観的になれました。
留学先での経験を活かし、将来はどんな風に活躍したいですか?
留学を通して適応能力が上がり、チャレンジすることへの恐怖が無くなったので、ガンガン色々な所に出て行きたいです。新興国などの土台がまだ整っていない所に飛び込んで、「あの時、井川が頑張ったから今のここがある」と将来的に言われるような、企業の特攻隊長になりたいです。アジアと南米はもちろんですが、アフリカも。笑
井川さんから高校生のみなさんへ
留学はある程度の経済力が無ければ出来ないという事は否めません。ですがお金がなくても色々な方法でどうにかしている人もたくさんいます。何かをしたいのならば自分で変えていかなければならない事もあります。思い切って留学を決意した僕だからこそ、自信をもって皆さんにお伝えしたいのは、「行動に移さなければ何も始まらない」ということです。
井川さんのインタビューまとめ
- 留学準備は早めに始めるべし
- 留学しなかったことを後悔している人に会った事はあるけれど、留学したことを後悔している人には会った事がない
- 何かやりたいと思うなら、自分で環境を変える