IELTSスピーキングテストでどのように話したらいいかわからない!とお悩みではありませんか?
本記事では、スピーキングテスト全体を通して大切な説得力のある解答の仕方を、実際に出題された問題を例に紹介していきます。
「IELTSのスピーキングテストで目標スコアを取得したい」
「英語で自信を持って相手を説得できるくらいになりたい」
「留学先で有意義に過ごせるスピーキング力を身につけたい」
という方は、ぜひチェックしてみてください。
目次
IELTSスピーキングセクションの概要
内容
IELTSのスピーキングテストにはPart1,2,3があり、それぞれ以下の内容が出題されます。
Part 1 | 自己紹介と受験者自身の家族や趣味などの質問をされます。(4~5分) |
Part 2 | 質問が書かれたカードを手渡され、自分の経験や考えをもとに最大2分間のスピーチを行う。スピーチの前には1分間の準備時間が与えられます。スピーチの後には試験官からの1~2の質問に答えます。(3~4分) |
Part 3 | Part 2で話したトピックに関して面接官とディスカッションをします。(4~5分) |
また、スピーキングテストは以下の項目によって採点されています。
- Fluency and Coherence (流暢さと内容の一貫性)
- Lexical Resource (語彙力)
- Grammatical Range and Accuracy (文法の知識と正確さ)
- Pronunciation (発音)
過去記事の6.5~9.0取得者の解答解説にて、それぞれの評価基準の特徴、そしてハイスコアを取得する対策法を掲載しています。ぜひ一緒にチェックしてみてください。
具体例を交えて答えるメリット
IELTSのスピーキングテストではPart1で自己紹介、Part2では与えられたトピックカードについて2分間スピーチを、Part3ではスピーチで扱われたトピックをもとに、面接官とディスカッションをします。
特に、Part3では抽象的な質問がされます。抽象度の高い質問に対して的確に答えるためには、自身の経験や知識などの具体例で質問を具体化し、解答すると説得力が増します。
解答に説得力をもたせるための3つのポイント
それでは具体的に、どのように解答すればよいのかをご紹介していきます。
1.内容の一貫性を意識する
Part1では自分自身のことについて、Part2とPart3では与えられたトピックに対して解答します。話の因果関係を意識しつつ、話題がそれたり、的はずれな解答をしないようにしましょう。
スピーキングテスト全体で重視されている4つの項目の中の一つに、Fluency and Coherence (流暢さと内容の一貫性)があります。そのうちCoherence (内容の一貫性)を後半の2つのパートでは特に意識しておくと、筋道の通った話を展開していくことに役立ちます。
2.話題に対して適切な例を用いる
論理的に話すこと以外にも、自分自身の意見を説得力を持たせて示していく必要があります。
たとえば
・トピックに対してどう思ったのか
・なぜそう考えたのか
・またその出来事をどう乗り切ったのか
といった自分自身の経験などを具体例として用いることで、より説得力のある筋道の通った主張になります。
3.トピックカードに合わせて自分が経験したかのように話す
Part2で面接官から与えられるトピックカードが、必ずしも自分が経験してきたことと同じ内容であるとは限りません。しかし、そういった場合にも自身の経験や知識を交えて解答することは必要となります。
その際には、自分の経験やすでに持っている知識を少し変え、あたかも実際に経験したかのように話すことも必要になります。
それでは、3つのポイントを押さえた解答を、筆者が受験した際に実際に出題されたトピックを用いて説明していきます。
解答の例
良い例
面接官:Do you think telling a lie is a bad thing?
(嘘をつくことは悪いことだと思いますか?)
受験者:Well, I think it depends on the situation. Generally speaking, telling a lie is not a good thing, but if it is a white lie it should be allowed. For example, let’s say that I am planning a surprise birthday party for a friend, and my friend asks me if I am doing anything on his or her birthday. I would have to lie to my friend or otherwise the birthday party would not be a surprise.
(そうですね、一般的に嘘をつくことは良いことではありませんが、もしそれが善意でついた嘘ならば許されることもあると思います。例えば、もし私がある友達のためにサプライズ誕生日パーティーを企画しているとして、友達から彼/彼女の誕生日に何か予定があるか聞かれたとします。本当のことを言ってしまうとサプライズにはならないため、この場合は嘘を言わなければなりません。)
悪い例
面接官:Do you think telling a lie is a bad thing?
(嘘をつくことは悪いことだと思いますか?)
受験者:It is a completely bad thing. If nobody in the world told a lie, all conflicts or wars would disappear.
(嘘をつくことは絶対に良くないことです。もし世界中の誰も嘘をつかなければ、戦争はなくなることでしょう。)
2つの例を比べて、何か気づくことはありましたか?
ポイントはこの3つでした。
- 内容の一貫性を意識する
- 話題に対して的確な例を用いる
- トピックに合わせて経験したかのように話す
良い例では、面接官からの質問に対して、「嘘は一般的には良いことではない」とシンプルに答えていますが、その上で嘘が許容される場合もあるという意見を述べていますので、意外性をもちつつも解答全体で一貫性があると言えます。
また、自分と友達の “white lie” (善意でついた嘘)についての具体例を交えて回答しています。
具体例が入っていることで、説得力が増した解答になっていますね。実は、善意でついた嘘に関する受験者の意見は本当ですが、誕生日パーティーの話は、事実を少し変えて話しています。
この例のように、トピックに対してすぐに適切な具体例が思いつかず、事実を少し変えた具体例を使ったとしても、説得力のある例であれば問題なくスコアをゲットできます。
一方で、悪い例では、嘘をつかないことで戦争や紛争がなくなるという少し飛躍しすぎた論理になってしまっていますね。嘘をつくことと戦争や紛争がなくなることは直接的な関係は無いので、解答に説得力をもたせることが難しくなってしまいます。
それに加えて、2つ目の例文では具体例は用いられていますが、実際に経験するようなレベルのものではないので説得力が欠けた解答になってしまっていますね。
良い例のように、問われたことに対して、身近で適切な具体例を用いた説得力のある解答をするという点が、スピーキングのスコアを上げるためには重要になってきます。
まとめ
IELTSスピーキングテストでは、難しい内容を話す必要はありません。ただし、筋道の通った話を、自分自身の体験や日々の生活で取り入れた情報などをもとに展開していくことで、説得力が増し、スピーキングテストでの目標スコア達成に近づきます。
このような話し方ができれば、IELTSのテストだけでなく、目標スコアを取得した後の海外生活でも役に立つ会話力が身につくはずです。
皆さんが目標スコアを取得できるように応援しています!