IELTSのListeningモジュールでは、放送される会話やレクチャーを正しく聞き取る能力に加え、日常会話や学術場面で使用される語彙を「正しく」綴ることが求められます。
ですのでせっかく設問の答え部分が聞き取れたとしても、その語彙の正しい綴りを知らないと減点になってしまう可能性があるのです。今回はそんなもったいない失点を防ぐために、IELTS受験に向けて英単語を覚えるための3ステップをご紹介します。
1. 語彙をグループごとに分類しよう
IELTSのListeningで出題される英単語を分析すると、日常的に使用される語彙から幅広く、そして学術的な場面で使用される語彙では主に社会学や理系の分野から多く出題されていることがわかります。
まず日常会話に関連する語彙の中から、健康・旅行・仕事・学校・家族など、いくつかのカテゴリを作ってそれに該当する単語をどんどんグループ分けしていきます。このグルーピングの際には、普段から良く使う単語帳などを使用してみると良いでしょう。
例えば「健康」と「キャンパスライフ」に関連する語彙をグルーピングすると、以下のような単語が抽出できるでしょう。
【健康】
checkup | 健康診断 |
prescription | 処方箋 |
immune system | 免疫システム |
infection | 感染 |
virus | ウイルス |
【キャンパスライフ】
enrollment | 入学 |
laboratory | 理科室・実験室 |
compulsory subject | 必修科目 |
optional subject | 選択科目 |
accommodation | 寮 |
学術語彙でも同様に、生物学・地理・言語学などのカテゴリを作って、それに関連する語彙をどんどん集めてそのグループにまとめていきます。例えば「生物学」や「地理」の単元は以下のようにまとめていけます。
【生物学】
diurnal | 昼行性 |
nocturnal | 夜行性 |
carnivorous | 肉食 |
herbivorous | 草食 |
omnivorous | 雑食 |
【地理】
continent | 大陸 |
peninsula | 半島 |
volcano | 火山 |
sea tide | 海流 |
erosion | 浸食 |
2. 優先順位をつけて学習しよう
ステップ1で作成したグループの中から、出題頻度が高いと思われるものや、自分が苦手とするものから中心に学習を進めていきましょう。グループごとに学習を進めるとそのグループ内の語彙同士を関連付けることができるので、語彙の定着が早くなります。
例えば曜日や月の名前などは頻出ですので、優先順位はかなり高いです。英語圏の国の名前(例えば、”スコットランド”や”ニュージーランド”を正しく綴れますか?)なども頻出範囲です。
また、もし学校での専攻が文系だった場合には理系分野の語彙が苦手かもしれません。その場合はその分野の語彙をなるべく早く克服できるように優先順位を上げていきましょう。
このようにして頻出頻度と自分の苦手分野を照らし合わせながら、学習の順番を決めていきます。
3. グループをどんどん充実させていこう
IELTSの学習を通じて難しい語彙や綴りを知らなかった語彙に遭遇したら、その都度ステップ1で作ったグループにその語彙をどんどん追加していってください。こうしてグループを充実させていくことで、学習が進むうちにIELTSで出てくる大抵の語彙には対応できるようになります。リスニングででてくる語彙はリーディングでも頻出なので、リーディング力の底上げにもつながります。
まとめ
語彙のスペルを学習することは非常に単調な作業ですが、日本人の得点源といわれるListeningで失敗しないためにも、綴りの学習は時間を惜しまずす進めていきましょう。