「IELTSの試験って役に立つの?TOEFLと何が違うの?」と思われている方もいると思います。本記事ではオーストラリアとイギリス留学を視野に入れてIELTSを受けた橋本さんにインタビューをし、IELTSのメリットや対策法を伺いました!
目次
IELTSの受験理由を教えてください。
大学2年の8月からオーストラリアの語学留学に半年留学しました。その後でもう1度留学したいと思い、大学の派遣留学へ挑戦することにしました。その時にIELTSかTOEFLのスコアが必要だったのですが、私がIELTSを選んだ理由は2つあります。
1つは、短期間で成績を出す必要があったことです。成績提出締切まで4ヵ月という短い時間しか残されていない中、どちらを受験するか考えた時、IELTSはスピーキングが対面なので、表情や身振りも武器にできる点から、意見を伝えやすいと考えました。1度目の留学中にIELTS対策の授業を履修していたので、受験に対して抵抗もなく、短期間で成績が出せるかもしれないと考えたのです。
2つ目の理由は、イギリスへの留学を希望していたからです。昔からファッションやデザインが好きで、いつかファッションの最先端であるイギリスで勉強したいと思っていました。IELTSはイギリスでは有名な試験なので、TOEFLよりも現地での認識が高いほうが有利かなと考えました。
具体的にどのような方法で勉強しましたか。
2冊の参考書を徹底的に使いました。
単語や文法に特化したものではなく、総合的に英語力を高められる参考書を選びました。英語で書かれた参考書を使うことで、対策をしつつリーディング力を付けました。
他にも、スピーキング対策として外国人の方とスカイプでチャットする時間を週1回程度設けてました。留学時の現地の友達にアポイントをとって、フリートークや、疑似問題を出してもらうことで、英語のアウトプットを行いました。
リスニングは、主に参考書のCDを使いましたが、TEDを視聴したり、洋画を英語字幕で見てみたりなど、日常的に英語を聞くことを心がけていましたね。
最も大変だった勉強は何ですか。
ライティング対策の勉強が1番大変でした。独学で対策していたので、書いた文章を添削してくれる方はいませんでした。そこで私は、参考書のライティング問題に対して、まずは思った通りに書く、そして辞書などを使い自分で添削する、もう一度書き直すという作業を繰り返し何度も行いました。総合的に英語力を伸ばさなければいけないといっても、苦手な分野に注力することは必要だと考えたので、時間はかかりましたが、この学習方法をやり通しました。
スコアはどのように変化しましたか。
IELTS対策を始めて1ヵ月後のスコアは5.5でした。やはりライティングの点数が最も低かったですね。その後、英語の参考書も使うようになり、リーディング、ライティングに注力しつつ、4技能の英語力向上に努めた結果、2度目の受験ではスコア6.0を獲得しました。
IELTSを受けてよかったなと思うことはありますか。
当初は派遣留学のためにIELTSを受験したのですが、派遣留学の目的(語学を学ぶ)と、私の目的(イギリスで語学を学びつつ、ファッションも学ぶ)に相違を感じ、結局派遣留学はやめてしまいました。代わりに外部のエージェントを通じて留学することにしました。IELTSスコア6.0を取っていたため、困難なこともなく、イギリスでファッションを学べる大学への留学先を見つけることができました。
これからIELTSを受講しようとする人へのメッセージ
IELTSは、まだまだ日本では馴染みのないテストだと思います。一般に公開されている情報量が少ないですし、会場に行った際には、受験者の年齢層の高さや外国人の多さを感じ、日本の、特に若者にはまだ普及していないと思いました。
IELTSは4技能(リーディング・リスニング・ライティング・スピーキング)のオーバーオールで成績が出るので、どれか1つでも極端に成績が悪いと、全体にも影響します。そういった面では、勉強が大変かもしれません。ただし、4技能をまんべんなく勉強して身に着けた英語力は、IELTSという試験の枠を超えて必ず自分の役に立ちます。
「何のためにIELTSのスコアが必要なのか」を忘れないでください。辛い勉強を通して勝ち取ったスコアでどんな夢を叶えるのか。みなさんの夢が叶うのを応援しています。がんばってください!
橋本さんのインタビューを終えて
橋本さんは自分に対して厳しく、決めたことをやり通す方でした。4ヶ月間の勉強で使っていた参考書やノートを見せてもらいましたが、1年分の勉強量といっても過言ではないの量でした。アルバイトも休み、毎日8時間、みっちり勉強した証明です。外国の方と話してアウトプットすることは大切な学習方法だということが分かります。
橋本さんが勉強をやり通せたのはきっと「夢を叶えたい」という強い気持ちがあったからなのですね。「勉強で得る知識と結果はプロセスであって、ゴールはその先にある」という言葉を聞き、素晴らしいなと感じました。