「IELTS受験体験記シリーズ」では、4skillsライターがIELTSを2回受験して「短期間で目標スコアに達するためにはどんな勉強をすれば良いのか?」をテーマにリアルな声をお伝えしています。
今回はついに最終回!「IELTS対策法の総まとめ」として、これまでに実践してきた様々な対策法の中から「本当に効果のある対策法」と「もっとやっておけばよかったという対策法」をご紹介します。
目次
受験の結果について
2カ月の短期集中対策を経てバンドスコアは以下のように変化しました。結果の詳しい分析は前回の記事でお伝えしていますので要チェックです!
1回目受験 | 2回目受験結果 | ||
---|---|---|---|
Listening | 7.5 | → | 7.0 |
Reading | 7.0 | → | 7.5 |
Writing | 5.0 | → | 5.5 |
Speaking | 5.5 | → | 5.5 |
Overall | 6.5 | → | 6.5 |
効果があった/もっとやっておけばよかったIELTS対策法
「問題を解くためのListening」をもっとやっておけばよかった
リスニング力の底上げのためのシャドーイングを繰り返して、ある程度英文を聞き取れるようになったら「問題を解くためのリスニング」を鍛えましょう。「問題を解くためのリスニング」とは、英文や設問の内容を推測しながら、答えの根拠となる部分を聞き逃さないように聞くことです。
IELTSの過去問を解きながら、時間内での正答率を上げれるように「問題を解くためのリスニング」を繰り返してみてください。私はこの部分をおろそかにしてしまったので2回目の受験でスコアを落としてしまったと分析しています。リスニングは得意と感じている人ほど、「問題を解くためのリスニング」を改めて見直してみると良いと思います!
Readingの出題パターンを知っておいてよかった
長文そのものに慣れると同時に、IELTSリーディングの出題パターンを知って解答スピードを上げる訓練をしましょう。IELTSリーディングの設問のパターンは11個あります。全てのパターンが必ず出題されるわけではありませんが、どの問題が出ても焦らず対応できるよう、あらかじめ問題形式に慣れておくことはとても大切です。
自分はどの出題パターンが得意でどれが苦手なのかを把握しておくと、60分の試験時間を有効に使えるようになります。私は2回目の受験で得意な問題を先に解き、苦手なものを後に回してじっくり取り組みました。おかげで10分の見直し時間を確保して、さらに目標だったスコア7.5を達成することができました!
Writingのエッセイテンプレートを用意しておいてよかった
例えばTask2のエッセイで使えるテンプレート下のようなものがあります。Instruction
Body1
Body2
Body3
Conclusion
各段落の書き出しに使う表現や語数などもあらかじめ決めておくと、本番では書く内容を当てはめていくだけなので、時間を有効活用できます!
Writingのアイデアを貯めておいてよかった
エッセイテンプレートを頭に入れていても、60分間で書く内容を0から考えていると時間が足りなくなることもありますよね。それを防ぐために、普段の対策の中で考えたライティング用のアイデアを試験本番で思い出せるようにしておきたいです。
対策したテーマと全く同じテーマが出題されなくても、視点や切り口を応用することで素早くエッセイの内容を組み立てることができるので、焦ることなくライティングに取り組むことができますよ!
Speaking用の表現力を磨いておけばよかった
スピーキングの試験では、どんな内容や意見を言うかだけでなく、どれだけ表現豊かに伝えられるかも大きな評価のポイントです。例えば下に挙げた例のように、好き嫌いを伝えるだけでもいくつかの表現方法があります。同じ言い回しの繰り返しを避けるためにスピーキング用の表現も磨いておきましょう。 〜好き嫌いを伝える表現の一例〜
I really like…
I don’t really like…because~
I’m interested in…
I much prefer~
I enjoy…much more than~
私はボキャブラリーの対策がリーディングやライティング中心になって、スピーキングに関してはあまり重視していなかったのですが、2回受験してみて表現力の大切さを痛感しました。スピーキングをスコアアップさせたい方は、まず表現力を増やすところから始めてみてください!
Vocaburaryを1日100語のハイペースで進めてよかった
単語帳を使ってボキャブラリーを鍛えるときは、1日100語のペースで進めていきます。1日に30語程度を確実に覚えようとしても、一冊終える頃には最初の方の語彙はすっかり忘れてしまっているでしょう。
覚えていない単語にはどんどんチェックを入れて、忘れた頃に何度も繰り返して覚えるようにすると長期記憶に残りやすく、効率的に語彙力を強化することができます。
IELTSが向いている人とは?
この数ヶ月IELTSに取り組んでみて感じた「IELTSに向いていると思う人」は次のような人です!
・コンピュータでの試験が苦手な人
・日常会話が得意な人
留学の申請などに使われる4技能試験としてTOEFL iBTと比較されることが多くあります。TOEFL iBTのスピーキングやライティングには、リーディングやリスニングのスキルを必要とするIntegrated Tasksが出題されます。IELTSでは4技能が単独で試験されるので「Integrated Tasksは苦手かも」という方はIELTSを受験すると良いでしょう。
最後に
2ヵ月に渡ってIELTSの対策法をお送りしてきました。IELTSのスコアは0.5刻みなのでなかなかスコアアップに繋がらないのでは?と思っていましたが、各技能ごとに自分の弱点を把握してしっかり対策できれば短期間で0.5上げることもできるとわかりました。
しかし、2回目の受験でスコアを下げてしまった技能もありました。IELTSのスコアアップは甘くないので、私の反省点がこれからIELTSに挑戦する皆さんの参考になれば幸いです。対策法に迷ったときはぜひ4skillsの記事を参考にしてみてくださいね!
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