英検®︎準2級合格から2級を目指す人へ
以前当サイト「4skills」では、英検準2級・2級の試験問題のレベルの違いを分析・比較しました。
分析の結果、すべての問題で2級が難しいという訳ではなく、準2級に合格できる実力の備わっている人であれば、2級合格のハードルは決して高くないという結論になりました。
そこで今回はみなさんが準2級対策をする中で培った知識やスキルを活かして、効率よくレベルアップ&2級に合格するための対策法をご紹介していきます。
本記事では、リーディングとライティング(筆記試験)の対策法をお伝えします。
※試験概要は2019年6月時点のものです。
英検®︎準2級・2級の違いと対策法
リーディング対策
◉準2級との違い
準2級は高校中級レベルとされていて、「日常生活で必要な英語を理解し、使用することができる」レベルとされています。したがって、日常的に使用する語や表現が頻繁に出題される傾向にあります。これに対し2級のレベルは高校卒業程度とされており、書き言葉でよく使用される語句が多々出題されるようになります。
たとえば、よく似た意味ですが、準2級では「Protect(守る)」が使われるのに対して、2級ではやや硬い表現である「Prevent(防ぐ)」が使われるといった具合です。
両級を比較すると単語のレベル(抽象度)がアップするということがわかります。
また、2級リーディングでは長文を2問続けて読むパートもあるので、長文の読解に慣れておく必要があります。
◉対策法
2級は高校卒業程度のレベルとされていますので、単語の対策としては、高校で習うやや抽象的な語句は徹底して覚えるようにしましょう。
また、ニュースなどの英文記事を読むのもオススメです。英文記事を使って学習する事で、新しい単語や表現だけではなく、試験でもよく取り上げられる社会で起きている問題や論点に関する知識も身につきます。
The Japan Times は無料でさまざまなテーマに関する英文記事を読めるのでオススメですよ。
ライティング対策
◉準2級との違い
両級とも”Do you think〜?” の問題に対して「あなたの意見とその理由を2つ書きなさい」という課題が出ます。両級で異なる点は大きく2点あります。
①POINTS3つが与えられる
2級ではPOINTSとして3つの単語が与えられ、POINTSの観点に沿って意見を述べることが勧められます。なお、POINTS以外の観点から意見をサポートすることも認められています。
②字数の目安
2級では80~100語字を目安に書くことが求められますので、準2級の時よりも少し多く文章を書く必要があります。(準2級は50~60字程度)
◉対策法
アイデアを出す時間を省略する意味でも、与えられたPOINTSを使って意見を主張できるようにする練習をしておきましょう。POINTSを使ってうまく意見を主張するには、POINTSがトピック(お題)とどう関わっているのかを考えることです。
例えば、「テレビは子供に悪影響を与えるか?」というトピックに対し、自分の立場を以下のPOINTSを使って意見を主張するとします。
POINTS:
・Education
・Behavior
・Creativity
自分の立場を「テレビは子供に悪影響を与える」として、POINTSの「Creativity(発想力)」を使って主張を述べる場合、
テレビが「受け身型」の情報手段であることに着目して、「テレビを見る時間が増えると、与えられた情報を受け取るだけで自分で物事を考える時間が減り、発想力や思考力の低下に繋がる可能性があるので子供に悪影響だ。」などと主張することができます。
POINTSを使ってうまく意見を主張するには、日頃から簡単な英語の記事やニュースを読み、時事問題に対する主な主張やその理由・根拠を知っておくことも大切です。
また、2級では求められる字数も増えているので、自分の意見をサポートするための具体例を用いたり、接続詞などを活用して論理的な文章を書く練習もしておきましょう。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
本記事では英検準2級に合格した人のために、準2級で身につけた知識やスキルを活かして賢くレベルアップ&2級に合格するための対策法をご紹介しました。
2級合格はハードルが高そうと思われがちですが、実は準2級に合格する実力があれば、あとほんの少しの対策で手に届く範囲なのです。
準2級よりも、もう少し抽象性や論理性を意識した学習をすることが大切です。それが「高校卒業」に期待されるレベルだということです。
2級受験を迷っている人は、ぜひ本記事で紹介した対策法を実践してみてくださいね。みなさんの受験を心より応援しています。
次回予告:英検®︎準2級→2級に賢くステップアップ!リスニング・二次試験(面接)対策編
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