英検など民間試験に受験料がかかるのは仕方ないとして、英語民間4技能試験のニーズが高まる中「なるべくお金をかけずに英検対策がしたい……」という人に朗報です。本記事では、インターネットさえ使えれば無料でできる英単語対策を紹介します。
目次
短文の語句 空所補充問題
英検3級リーディングの中でも、本記事では大問1の「短文の語句 空所補充」問題の対策を紹介します。「短文の語句 空所補充」問題とは、カッコ内に入る単語・熟語を4択から選ぶ問題です。
【例題】
Taro is a violinist and he ( ) on stage.
1.answers 2.wishes 3.performs 4.picks
解答: 3.
この種の問題では、早い話が、どれだけ英単語を覚えたかが点数に直結するので、対策としてはひたすら単語を覚えるの一言に尽きます。単語帳を購入して覚える方法もありますが、本記事では「お金をかけずに手を動かす」をモットーに4つの対策法を紹介していきます。
無料で英単語を覚える方法4つ
1.英検®️公式サイトの過去問を活用する
日本英語検定協会の公式サイトでは、過去1年分の過去問を無料で見ることができます。過去問に目を通し、知らない単語の意味を辞書で調べてノートに書けば、自分が覚えるべき単語だけをまとめたオリジナル単語帳ができますよ。(出典元:公益財団法人日本英語検定協会)
無料の辞書はこちら→Weblio (出典元:Weblio)
【オリジナル単語帳例】
私のこだわりポイントを紹介します。
赤シートで勉強できるように、英単語は黒、意味や解説はオレンジ(ここでは見やすいように赤)のペンで書きます。
※赤シートとは?暗記用の赤い下敷き。オレンジ色のペンで書いた文字に赤シートを被せると見えなくなる。「もしかして若い人は知らない……?」と不安に襲われたので、解説してみました。
英検では単語のつづりや意味そのもの(prizeの意味を答えるなど)は問われません。単語を見たら意味をイメージできるように、簡単な例文とセットで覚える対策が私はベストだと思っています。
市販の単語帳を使うと「買って勉強したつもり」「読んで覚えたつもり」になることはありませんか?自分で単語の意味を調べて書いたり、好きな登場人物で例文を作りながら覚えた方が、記憶に残りやすいですよ。もちろん「書いて覚えたつもり」にならないように、復習は必須ですけどね!
過去問の4つの選択肢以外でわからない単語があった場合も、自分で調べるとGOODです。たとえば以下の問題で、
【例題】
A: “What’s the ( ), Shelly?”
B: “I forgot my wallet!”
1.cup 2.matter 3.jump 4.fly
解答: 2.
4つの選択肢「cup、matter、jump、fly」すべての意味を理解していても、Bのセリフのforgotとwalletの意味がわからなかった場合は、オリジナル単語帳にforgotとwalletを書き足すとよいです。
過去問の中で単語の勉強ができるのは「短文の語句 空所補充」パートだけではありません。過去問の最後まで目を通し、後半の長文やリスニングセクションでわからない単語を発見したら、ぜひ単語帳に足しましょう。
2. 4skillsの英単語対策記事を活用する
4skillsでは英検3級の3回分の過去問を分析して、よく出る単語をリスト化した記事があります。ぜひ勉強にご活用ください。
第1回 | 英検®︎3級英単語分析〜動詞編①〜 |
第2回 | 英検®︎3級英単語分析〜動詞編②〜 |
第3回 | 英検®︎3級英単語分析〜名詞&関係代名詞編〜 |
第4回 | 英検®︎3級英単語分析〜副詞&形容詞〜 |
↓実力試しができる記事もありますよ。
3. 外部サイトを活用する
無料で英単語のクイズができるサイトもたくさんあります。その中の一つWeblio語彙力診断テストでは英検の級ごとに語彙力診断テストをすることができます。(出典元:Weblio)
4. 学校の教科書、ワーク、プリントをフル活用する
「教科書に出てきた単語は全部覚えてる!」という人は少ないのではないでしょうか。試験範囲の単語は覚えていても、前学期に習った範囲など、忘れてしまっている単語もあると思います。
教科書をパラパラとめくってみて、意味を思い出せない単語があったらむしろチャンス!オリジナル単語帳にどんどん足していきましょう。英検対策と学校の勉強が同時にできて一石二鳥ですよ。
まとめ
本記事で紹介した4つの方法を実践するために必要なのは、与えられた単語を覚えるだけではなく、自ら課題を見つける力です。
もちろん、単語帳を買って勉強する方法も効率的でメリットはあります。オリジナル単語帳作成は一見時間がかかるように思えますよね。ただ、自分が覚えなければならない単語だけがまとまっているのは、復習するときに無駄がありませんし、自分で意味を調べてみると、新たな発見があって面白いですよ。
言語を習うって本来は楽しいことなのです。
皆さんが楽しく学びながら英検に合格できるように応援しています!
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