英検3級には二次試験(面接形式のスピーキングテスト)があります。一次試験(筆記テスト)をパスしても、二次試験もパスしなければ合格できません。「英語の読み書きはそれなりに得意だけど、話すのは苦手」という方にとって、二次試験は難所ではないでしょうか。基礎力の集大成となる3級でしっかりと「英語を話す力」を身につけ、準2級、2級と上のレベルを目指す土台を作っていきましょう!(2018年2月最新情報)
目次
面接シミュレーション
面接教室に入る
二次試験会場の様子や雰囲気を想像してみましょう。面接教室の前で待ち、面接官の指示に従い教室に入ります。面接官に面接カードを手渡しし、指示があってから着席します。
着席したら”It is nice to see you”と挨拶をしましょう。その後、面接官から氏名の確認、受験級の確認があり、少しの時間会話をします。
問題カードの黙読と音読
少し緊張が取れてきたところで、試験の開始です。まずは、音読による発音テストです。音読の前に20秒間の黙読時間があります。ここではパッセージ全体にざっと目を通し、内容を把握しましょう。
音読のコツは、焦らずゆっくりと、大きな声で、はっきりと読み上げることです!タイトルを読み上げることを忘れないで下さい。途中で発音のわからない単語が出てきても、無言になったり、適当にごまかしたりするのではなく、スペルから出来るだけ発音を予想しはっきりした声で読み進めましょう。
読んだパッセージに関する質問
続いて、質疑応答による会話力テストです。コツは、質問の主語と動詞をしっかりと聞き取ることです!
What, When, Where, Who, Why, How 質問が問われます。答えるものが『なんなのか』、『どこなのか』、『いつなのか』などをしっかりと把握するのはとてもに重要です。
質問に対して、パッセージ内から該当する文を見つけ、その文章を元に回答を作りましょう!コツは、主語を代名詞にしたり、不足な部分を付け足すもしくは必要のない部分を省くなどです。
[例題]
[質問:面接官] Please have a look at the passage. Where do people like to go to on weekends?
[答え:受験者] On weekends, people like to go to shopping malls to have fun.
質問で「みんなは週末にどこにいくのが好きですか?」と聞かれていますね。そこで、その答えの元になる文は二文目の”People often go to those shopping malls to have fun on the weekend because there are many activities and entertainment.”です。
この文を少し変えてシンプルに”On weekends, people like to go to shopping malls to have fun.”と答えています。
イラストを見て答える質問
コツは、質問の主語と動詞をしっかりと聞き取ることです!
答えるときは動詞の時制に気をつけましょう。”He/She will 〜”や”He/She is going to 〜”など未来系を使って答える質問が比較的多いです。また、”will”や”is going to” の後は動詞の原形が来るので、注意が必要です。
受験者自身の関する質問
コツは、自分が述べた意見の理由しっかり伝えることです!
イラストを見て答える質問が終ると、”Please turn the card over”と言われるので、指示に従いカードを裏返して下さい。
質問は受験者自身に関することを聞かれるので、答えるときの主語は”I”を使います。”I think 〜”や”I guess 〜”などの表現を使って、自分の意見を述べましょう。
スピーキングのコツ
外国語を読むのと話すのでは大きな差があります。「読めるけど話すのは苦手、だってどうやって表現すればいいかわからない……」という人は必見です!
とにかく簡単な英語で
話すのが苦手と思う人は、長文に出てくるような難しい表現や単語を使おうとして行き詰まってしまいます。コツは、難しい表現を使うことを意識するのではなく、とにかく短くて簡単な英語で表現することです。
例)こちらの写真を英語で表現してみましょう。
「誰かが箸で、笑顔の子どもにトマトを食べさせている。また、食卓にはメイン料理、白米、汁物、サラダがある。」
この文章をそのまま英語に訳して表現しようとすると、
“Somebody is feeding a smiling child with a tomato by using chopsticks and a main dish, rice, a cup of soup, and a sidesalad are served on the table in front of the child.”
のような、考えながら話すには難しい英文になってしまいます。そこでなるべく簡単に表現するために、
「笑っている子どもがトマトを食べている。テーブルにはご飯がある」
↓
“A smiling child is eating a tomato and there is food on the table.”
とシンプルに表現してみましょう。これだけでも十分伝わりますし、頭の中にイメージが浮かびますね。
日本語から直接訳そうとすると、どうしても表現が複雑になりがちです。できるだけ簡単な英語で表現するというこのコツは、英語能力そのものというよりも、英語を話すときの意識なので、意識を変えるだけですぐに実行できます。3級面接時のスピーキングに使う英語は中学1年レベルのものだけで十分です。面接時にパニックにならないよう、シンプルな表現を心がけて臨みましょう!
まとめ
本番に向けて、練習の時から「大きな声で・ゆっくりと」話すことを心がけましょう。本番で言葉が出てこなくて声が小さくなってしまったり、逆にペラペラと早口で喋ったりすると、せっかく説明しても聞き取ってもらえない恐れがあります。落ち着いて話すことができれば、英検3級の面接は難しくありません。皆さんの合格を応援しています!
英検®️3級を受けるあなたにオススメの記事▼
※英検®は、公益財団法人日本英語検定協会の登録商標です。このコンテンツは、公益財団法人日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。