英検®︎準2級合格から2級を目指す人へ
以前当サイト「4skills」では、英検準2級・2級の試験問題のレベルの違いを分析・比較しました。
▶︎英検®️準2級・2級レベルの違いを比べてみた前編 ・後編
分析の結果、すべての問題で2級が難しいという訳ではなく、準2級に合格できる実力の備わっている人であれば、2級合格は決してハードルは高くないという結論に至りました。
そこで今回は準2級対策で培った知識やスキルを活かして賢く2級にステップアップできる、具体的な対策法をご紹介していきます。2級合格を目指している人は、ぜひ参考にしてくださいね。
本記事では、リスニングと二次試験(面接)対策についてお伝えします。※試験概要は2019年6月時点のものです。
英検®︎準2級・2級の違いと対策
リスニング対策
◉準2級との違い
2級には、準2級ではあった「会話の応答文選択問題」はなく、準2級の第2部と第3部に相当する問題だけが出題されます。したがって、2級リスニングではすべての問題に選択肢が記載されています。
準2級 | 選択肢 | 2級 | 選択肢 | |
---|---|---|---|---|
第1部 | 会話の応答文選択問題 | 不記載 | 会話の内容一致選択問題 | 記載 |
第2部 | 会話の内容一致問題 | 記載 | 文の内容一致選択問題 | 記載 |
第3部 | 文の内容一致選択問題 | 記載 | – | – |
◉対策法
2級の問題集などを使って、選択肢の共通点を見つける練習をしましょう。
選択肢4つに共通する要素を見つけることで、リスニングの音声内容の聞き取るべきポイントが分かります。
例えば、選択肢に書かれている内容が、
1. At a swimming school
2. In a theatre
3. On an airplane
4. In a restaurant
だった場合、選択肢に共通する要素が「場所」であることから、質問の音声では「Where 〜 ?」と聞かれることが予想できますよね。そのため、音声を聞き取る際は「場所」に関する箇所に注意してリスニングすることで、解答のための音声が聞き取りやすくなります。
試験では上記のように、リスニングの音声を聞きながら選択肢の内容を読む必要があります。複数の作業を英語で同時に行うことは簡単なことではありませんので、問題集を使って繰り返し練習をするようにしましょう。
二次試験(面接)対策
◉準2級との違い
面接(スピーキング)で大きな違いがあるのはイラスト問題と意見表明問題です。準2級のイラスト問題ではある人物の行動を説明する問題だったのに対し、2級では3コマのイラストのストーリーを説明することが求められます。
準2級 | 2級 | |
---|---|---|
音読 | 問題カードの音読 | |
No.1 | パッセージの内容に関する質問 | パッセージの内容に関する質問 |
No.2 | イラストAの人物の行動描写 | イラストに関する質問 |
No.3 | イラストBの人物の行動描写 | 受験者の意見を問う質問 |
No.4 | 問題トピックに関連した一般的な質問 | 受験者の意見を問う質問 |
No.5 | 問題カードのトピックに直接関係しない質問 | – |
◉対策法
3コマのストーリーを説明するには、時系列で物事を説明する力が必要です。
時系列で3コマのイラストを説明するには、コマとコマの間に書かれている時間描写に注目しましょう。
例えば、1コマ目と2コマ目の間に “The next day” と書かれている場合は、「(1コマ目の説明). The next day, (2コマ目の説明). 」のようにコマの説明の間に時間の経過が分かる表現を入れて説明するようにしましょう。
また、登場人物の表情を汲み取って心理的描写を述べることも効果的です。二次試験対策の問題集を活用して、上手くストーリを組み立てられるようになるまで、繰り返し練習をしましょう!
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました。本記事では英検準2級に合格した人のために、準2級で身につけた知識やスキルを活かして賢くレベルアップ&2級に合格するための対策法をご紹介しました。
2級合格はハードルが高そうと思われがちですが、実は準2級に合格する実力があれば、あとほんの少しの対策で手に届く範囲なのです。
2級受験を迷っている人は、ぜひ本記事で紹介した対策法を実践してみてくださいね。みなさんの受験を心より応援しています。
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