日本英語検定協会は2019年度から「従来型の英検®️」と「英検CBT®️」において、通常採点と並行しAI(Artificial Intelligence=人工知能)による自動採点を導入することを正式に発表しました。今回発表された内容を以下にまとめています。
AIによる自動採点
日本英語検定協会はこれまで複数のAIサービス事業者と共に、スピーキングとライティングテストにおける自動採点化の共同研究を進めてきました。中国のiFlytek社(株式会社サインウェーブ)を含む複数のサービス事業者との共同研究において人の手を介した通常の採点に引けを取らない採点結果が出たため、自動採点を導入し、精度向上、生産性向上等の改善を順次進めていくことを発表しました。
AIによる自動採点の特徴
日本英語検定協会はAIによる自動採点の主な特徴として、以下の4つを挙げています。
■品質を保持しつつ、24時間稼働の実現
■人間による通常採点を補完する採点精度の向上
■採点期間短縮の実現
■無回答や白紙答案仕分けによる採点者の負担軽減
自動採点機能「評価エンジン」
日本英語検定協会がスピーキング・ライティング自動採点において共同研究を続けてきたiFlytek社が提供する「評価エンジン」は10年以上前から中国の高校・大学入試の英語スピーキング試験に採用されており、高い評価を得ているようです。今回、この評価エンジンに解答データを機械学習をさせ、採点業務の実証実験をおこなった結果一定の成果が見られたため、自己採点機能の導入を決定したと発表しています。
2019年度、自動採点導入対象試験
日本英語検定協会が2019年度から自動採点を導入する試験の詳細は以下の通りです。
試験の種類と技能 | 1級 | 準1級 | 2級 | 準2級 | 3級 | 4級 | 5級 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
従来型の英検®️ライティング | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | – | – |
従来型の英検®️スピーキング | △ | △ | △ | △ | △ | ◯ | ◯ |
英検CBT®️ライティング | – | – | ◯ | ◯ | ◯ | – | |
英検CBT®️ スピーキング | – | ◯ | ◯ | ◯ | – | – | – |
◯=2019年度第1回検定から導入開始
△=随時導入する予定
-=導入予定なし
出典元:日本英語検定協会
※英検®及び英検CBT®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。