IELTS公式テストセンターである日本英語検定協会は、2019年3月27日より、コンピュータで受験する「Computer-delivered IELTS(CDI)」の実施を開始することを公式に発表しました。開催地域に関しては、2019年3月時点では東京のみの実施ですが、コンピュータ受験になり採点が容易になることを考えると、今後受験会場が増えていくことが期待できます。
本記事では、「CDIの概要」「紙ベースのIELTSとCDIの違い」「CDIの受験に向いている人の特徴」をお伝えします!
今回は英語検定協会とIELTSの運営団体であるブリティッシュカウンシルが公表した情報を詳しくお伝えしていきます。コンピュータを使って受験するIELTSに興味のある人は必読です。
※試験概要は2019年3月時点のものです。
目次
Computer-delivered IELTS(CDI)の概要
Computer-delivered IELTS(CDI)とは
Computer-delivered IELTSとは、その名の通りコンピュータを使って受けるIELTSのことです。CDIはすでにさまざまな国で活用されており、日本では2019年の3月27日より受験が可能になります。
紙ベースのIELTSとどう違うの?
Computer-delivered IELTS(CDI)の問題内容・試験時間・受験料・採点基準などは紙ベースのIELTSと全く同じです。また、リスニング、リーディング、ライティングはコンピュータを用いて実施されますが、スピーキングはこれまで同様試験官との1対1の対面形式で行われます。
<紙ベースのIELTSと異なる点>
内容 | 紙ベースのIELTS | CDI |
---|---|---|
リスニング | 会場のスピーカー | ヘッドフォンを使用 |
リーディング | 紙に書かれた文字 | パソコン画面に表示される文字を読む |
ライティング | 手書き | キーボードでタイピング |
スピーキングテストの日時 | 指定できない | 指定できる |
試験日程 | 月に4~5回実施(木/土曜日) | ほぼ毎月曜日〜金曜日に実施 |
試験会場 | 全国16都市 | 東京のみ(2019年3月時点) |
成績証明書発行 | 試験日の13日後 | 試験日から7日目に発行・郵送 |
CDI受験に向いている人の特徴
Computer-delivered IELTSの詳細をもとに、受験に向いている人の特徴をいくつかあげました。「紙ベースのIELTSを受験するか、CDIを受験するか迷っている」という人はぜひ参考にしてください!
☑︎手書きでの英作文が苦手
Computer-delivered IELTSのライティングセクションでは解答をすべてコンピュータに打ち込むため、「手書きで英作文をするのが苦手」「手書きの文字が汚くてスコアに影響しないか不安」という人にはタイピング形式でできるCDIの受験が向いています。また、手書きの英作文は苦手だけど「アイデアは紙に書き出したい」という人でも試験会場で配布されるメモ用紙にメモを取ることができるので安心です。
☑︎試験日の選択肢が欲しい
CDIの試験は毎週約4日間(火曜・水曜・木曜・金曜)実施することを予定しています。そのため今までの紙ベース試験の実施日では「忙しくてなかなか試験実施日に予定を合わせられない」という人でも、選択肢が増えるので、自分のスケジュールの都合に合わせて受験することが可能になります。
☑︎スピーキングテストの時間を指定したい
紙ベースのIELTSでは受験者は受験票に記載されている指定の時間にスピーキングテストを受けます。CDIでは予約時にスピーキングテストの時間を選択出来るようになっており、試験実施日の複数の時間帯から選べるようになっています。そのため、受験者は自分のスケジュールに合わせてテストを受けることができます。
☑︎成績証明書が早く欲しい
紙ベースのIELTSと比べて、CDIは成績証明書の発行が早いことが特徴の1つです。紙ベースのIELTSは成績が届くまでに最低13日かかりますが、CDIの場合、試験実施日の7日後に郵送されます。IELTSの成績を留学のために大学に提出したくて、少しでも早く成績証明書が手元にほしい人はCDIの受験がオススメです。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました。Computer-delivered IELTS(CDI)は、受験者にとって受験日の選択肢が増えること、スピーキングテストの時間が指定できることや成績証明書の発行が早くなるなど、特にスケジュール面でのメリットがあります。スピーキングテストは紙ベースと同様に1対1の対面式で行われますが、それ以外はすべてコンピュータを操作して行います。メールやウェブサイト観覧ができる程度にパソコンが使えれば問題ありません。これを機会にぜひ、コンピュータで受験するIELTS受験を考えてみてはいかがでしょうか。