前回の記事で紹介した動詞はバッチリ覚えましたか?本記事は、3回分の過去問の分析結果をもとに、英検3級大問1に頻出な名詞と関係代名詞を紹介します。
「何から手を着けていいかわからない!」「どんな単語をチェックすればいいかわからない!」という方は、本シリーズで紹介している単語に着目してみてください。
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英検®️3級よく出る英単語・熟語まとめシリーズ | |
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第1回 | 英検®︎3級英単語分析〜動詞編① |
第2回 | 英検®︎3級英単語分析〜動詞編②〜 ←本記事はこちら |
第3回 | 英検®︎3級英単語分析〜名詞と代名詞&関係代名詞編〜 |
第4回 | 英検®︎3級英単語分析〜形容詞&副詞編〜 |
英検®︎3級単語問題解法のポイント〜動詞編②〜
前回の記事で、動詞に関する問題を解く際の4つのポイントをまとめました。
2. 熟語・慣用句を思い出す
3. 動詞の活用を思い出す
4. 文型を捉え、動名詞や不定詞が当てはまるのではないか疑う
今回はこの4つの中の後半の2つ、「動詞の活用」と「動名詞や不定詞」に絞って例題と一緒に解説していきます。
3. 動詞の活用を思い出す
選択肢をみて、同じ動詞の異なった活用形が並べられている場合は、まずはその主語と動詞の活用を確認しましょう。
以下の例題では、カッコの直前にbe動詞 “is” があるので、現在進行形の “speaking(話している)” か、受け身の “spoken(話される)” の二択に絞ることができます。主語である ”Spanish(スペイン語)” は「話している」主体ではなく、「話されている」客体のため、受け身 “spoken” が適切です。
▶︎例題
Spanish is ( ) in many countries.
1. speak / 2. spoke / 3. speaking / 4. spoken
答え 4. spoken
過去分詞は「~される」という受け身の文を表す時に使います。動詞には、【 like(原形)/ liked(過去形)/ liked(過去分詞形) 】のように、原型+edの形で過去形と過去分詞形が同じものがあります。(規則動詞)
一方で、【 do(原形)/ did(過去形)/ done(過去分詞形) 】のように過去形と過去分詞形が違う形のものを不規則動詞と言います。今回は不規則動詞の中でもよく出題される5つの動詞を紹介します。
原形 | 過去形 | 過去分詞形 |
---|---|---|
speak(話す) | spoke | spoken |
give(与える) | gave | given |
go(行く) | went | gone |
see(見る) | saw | seen |
come(来る) | came | come |
4. 文型を捉え、動名詞や不定詞が当てはまるのではないか疑う
選択肢に同じ動詞の異なった活用形が並べられている場合、英語を文型で捉えることで、カッコ内に当てはまるのが動詞なのか、名詞なのかを確認することができます。
まずは、英語の【S-主語/ V-動詞/ C-補語/ O-目的語】を使った基本5文型をおさらいしましょう。
文構造 | 例文 | |
---|---|---|
第1文型 | S V | She[S] smiled[V]. |
第2文型 | S V C | She[S] looks[V] young[C]. |
第3文型 | S V O | She[S] has[V] some money[O]. |
第4文型 | S V O O | She[S] bought[V] me[O)] a new soccer ball[O]. |
第5文型 | S V O C | She[S] named[V] her dog[O] John[C]. |
基本文型を知っておくことで、英文の仕組みが分かり、解答の手がかりになるでしょう。英検3級では、単語を並べて意味を持たせる上で最低限必要な第1文型から第3文型が出題されています。
■動名詞■
動詞の終わりに “-ing” をつけて名詞の役割を持たせたものです。現在進行形と同じ形であり、混同してしまう方もいますが、文型を押さえておくことで、動名詞に気がつくことができます。
以下の問題例では、“She[S] is[V] good[C] ” で第2文型(SVC)が使われています。よって、名詞(相当語句)を伴う前置詞atの後のカッコ内は動詞ではなく、名詞の役割を持つ動名詞 “singing(歌うこと)” が適切です。
▶︎問題例
My sister loves music. She is good at ( ).
1. sing / 2. sings / 3. sang / 4. singing
答え 4. singing
■不定詞■
動詞の原形の前に “to” を付けて名詞・形容詞・副詞と同じ働き(用法)をするものです。形からだけでは働きがひとつに決まっていないので、「不定」詞と呼ばれます。
以下の問題例のBは、“I[S] will get[V] something cold[O]” で、第3文型(SVO)が使われているので、後ろに動詞は続かず、”something cold to drink(冷たい飲み物)”という意味で使われる不定詞”to drink”が入ります。
▶︎問題例
A: It’s really hot today.
B: Yes, it is. I will get something cold ( ).
1. drunk / 2. drinking / 3. drink / 4. to drink
答え 4. to drink
このように、文型に注意することで、動詞が当てはまるのか、動名詞や不定詞という可能性はないかを見極めることができます。
「動名詞か不定詞かで迷ったときは、どうしたらいいの?」と思う方もいるでしょう。動名詞は「既に起こったこと」、不定詞は「これから起こること」を表すと説明することが多いようですが、これですべての場合を判断することはできません。それらに出会ったときは面倒でも例文に当てはめて、細かい意味の違いを確認しましょう。
以下の表の例文で、動名詞を使った”try + doing”は「試しにやってみる」という意味ですが、不定詞を使った”try + to do”は「〜しようと努力する」という意味になりこちらの場合はうまくいかない場合が多いようです。
原形 | 動名詞/不定詞 | 例文 |
---|---|---|
try | try 動名詞ing (試しに~する) |
I tried waking up early in the morning and found it was not very difficult. (私は試しに朝早く起きてみて、そんなに難しくないことがわかった。) |
try to不定詞 (~しようと努力する) |
I tried to wake up early in the morning, but I couldn’t. (私は朝早く起きようと努力したが、起きられなかった。) |
次回は名詞と代名詞を紹介します。詳しくは↓をクリック!
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