TOEFL iBT対策をする中で、以下のような悩みはありませんか?
「出題されるトピックが理解できず、問題を解くのに苦労している」
「英語の論文特有の単語や表現に慣れていなくて、スコア70の壁を突破できない」
「参考書や問題集を解く以外の効果的な対策を知りたい」
上記のお悩みがある人のために、本記事ではWikipediaを使ったTOEFL iBT対策法をご紹介します。さまざまなアカデミックトピックの予備知識を増やすことで、TOEFL iBTで扱われる内容の理解を助け、スコアアップに繋がりますよ。
目次
TOEFL iBTを受ける上で、アカデミックトピックの予備知識を付けるべき3つの理由
TOEFL iBTではアカデミックパッセージを読み(もしくは音声を聴いて)、限られた時間内で内容を要約する力が求められます。アカデミックな予備知識をもっていると、設問の理解をが早まり、的確な解答に繋げることができます。より多くの予備知識をもっておくべき理由は以下の3点です。
①本番で心に余裕をもてるから
TOEFL iBTでは「自然科学、心理学、ビジネスなど多岐にわたる分野のトピック」が扱われます。トピックの出題傾向はパターン化されておらず、自分が受ける回のトピックを予想することは困難です。トピックを予想し事前に準備することは難しいのですが、アカデミックな文章を読み慣れることと、幅広い知識を英語で身に付けることで、本番でも焦らずに対応できます。
②制限時間内で内容を理解することが難しいから
TOEFL iBTでは「約200〜300単語のパッセージ(もしくは音声)をその場で理解してまとめる力」が求められます。テスト本番で出題されたトピックをゼロから理解しようとするよりは、ざっくりでもよいので予備知識があった方が、本番のパッセージや音声が頭に入りやすくなります。
③アカデミックトピック特有の「話の展開」に慣れる必要があるから
TOEFL iBTは「英語圏の大学生活に必要とされる英語力を有しているかを測定するためのテスト」です。そのため、出題されるパッセージ(もしくは音声)も大学の講義で扱われるようなアカデミックトピックになっています。
多くのアカデミックトピックでは、抽象的なテーマが扱われます。
例:altruism(利他主義)、justice(正義)、humanity(人類)など
アカデミックトピックを扱うパッセージ(もしくは音声)では、抽象的なテーマが具体的にどのような行動や事例と関係するかを議論します。
例:テーマが “altruism”だった場合、具体例として”concerning happiness of others”など
日常生活で、抽象的なテーマについて英語で考える機会は少ないかと思います。そこで、抽象的なテーマと具体例をリンクさせながら英語で理解するトレーニングを積むことがTOEFL iBT対策として有効になります。
Wikipediaで学習する3つのメリット
Wikipediaはインターネットで読める無料の百科事典です。世界中のボランティアによって執筆されています。「あのWikipediaがTOEFL iBT対策になるの?」と疑問に思う方もいると思うので、まずはWikipediaを使って学習する3つのメリットを整理します。
①無料である
TOEFL iBTに出題されそうなトピックの用語や知識を増やすためにWikipediaを使えば、参考書や英語雑誌などを新たに買う必要がありません。
②いつでも、どこからでもアクセスできる
インターネットにアクセスできる環境であれば、いつでも世界中どこからでもアクセスできます。疑問に思ったときや思い立ったそのときに、間を置かずに学習することができます。
③効率的に学習できる
Wikipediaでは、1つのトピックを検索した際、そのトピックに関する用語を更に調べるための「関連用語欄(See also)」という項目があります。「関連用語欄(See also)」項目にリストアップされている単語をクリックすると、他のアカデミックトピックのページに飛ぶことができます。1つのトピックを検索するだけで、関連トピックのページも見に行くことができるので、幅広い予備知識をつけることが可能です。
TOEFL iBT対策としてのWikipedia活用法 4ステップ
Wikipediaはさまざまなアカデミックトピックに効率よくアクセスできるので、TOEFL iBT対策に適しています。以下でWikipediaの詳しい活用方法を4ステップで解説します。
ステップ 1: 英語版のWikipediaで気になるトピックを検索する
TOEFL iBTの過去問や練習問題から気になったアカデミックトピックを選びます。選んだトピックを英語版のWikipediaで検索し、解説ページにアクセスします。このとき検索した英語版のページはまだ読みません。検索したらステップ2に進みます。
出典元:Wikipedia
ステップ 2: ページを日本語に切り替えて読む
英語でページを読む前に、Wikipediaの左下にある“Languages”という項目から日本語を選択します。
本記事を読んでくださっている皆さんの悩みは、「難しいアカデミックトピックを初めから英語で読んで理解できない」ことではないでしょうか。この課題を解決するために、「初めは英語で読まない」アプローチで対策していきましょう。
日本語ページは英語ページを正確に和訳したものではありませんが、アカデミックトピックの概要を把握する助けになります。
ステップ 3: ページを英語に戻して読む
日本語でページを読んだら、再度Languagesから”English”を選択します。先に日本語で内容を把握したことで、英語のページの理解を助けます。頭の中で、ステップ2で読んだ日本語と、ステップ3の英語のページを対応させながら読み進めてみてください。
Wikipediaでは、以下のようなアカデミックな言い回しが頻繁に使われます。
“One consequence is that….”
(一つの結果としては….)
“A tendency towards 〜 implies that….”
(〜の傾向は….を意味します)
“It has controversially been argued by….”
(この物議を醸す件は…..によって議論されています)
上記のような言い回しの中でわからない表現があった場合は調べておけば、本番で同じような言い回しが出てもスムーズに理解できますね。
ステップ4: See also欄を参照する
ページの末尾に”See also”という項目があります。See alsoでは、関連用語のページへ飛ぶリンク一覧を見ることができます。
新たに気になったトピックをクリックし、再度「ステップ2:日本語に切り替えて読む」と「ステップ3:英語に戻して読む」を繰り返すことで、幅広い知識をもつことに繋がります。慣れてきたら「ステップ2:日本語に切り替えて読む」は飛ばして、英語ですべて理解できるようにしましょう。
もし検索したアカデミックトピックの参考文献や論文を読みたい場合は、さらに下にスクロールしてNotes、References、External Linksを確認してみてください。
まとめ
本記事では、TOEFL iBT対策としてアカデミックトピックに触れる重要性と、Wikipediaを使った学習法を4ステップで紹介しました。
★Wikipediaの使い方★ ステップ 1: アカデミックトピックを検索する ステップ 2: 日本語版を読む ステップ 3: 英語版を読む ステップ 4: See alsoで気になったトピックを確認する |
TOEFL iBT本番では、事前に勉強したアカデミックトピックが出題されない場合もあるかと思います。しかし、関連性のあるアカデミックトピックの知識をつけておくことで対処できる問題の幅が広がり心に余裕が生まれるはずです。ぜひWikipediaを使った学習方法を実践してみてください。4skillsは皆さんのTOEFL iBTスコアアップを応援しています!