「英単語ってどうやって覚えたらいいんだろう。」
「単語の意味がなかなか頭に入ってこない。」
といった経験はありませんか?そこで今回は英単語の勉強法を紹介します。英単語の勉強法は非常にたくさんありますが、本記事では英文中に出てきやすく、似たような意味をもつ動詞に着目し、それらを意味ごとにグループ化して紹介していきます。
英単語を意味でグループ化して覚えると以下のようなメリットがあります。
目次
英単語を意味でグループ化して覚えるメリット
・似た意味の単語と一緒に覚えることでニュアンスの違いを学べる
・ニュアンスの違いを学ぶことで、各単語を使うべきシチュエーションをイメージしやすい
・グループ分けして頭に入っていると、スピーキングやライティングといったアウトプットをする際に言い換えができる
それではこれから、実際に、各単語のニュアンスの違いを紹介しつつ意味ごとにグループ化して見ていきます。
【〜だと思う】
think / believe / suppose / find / consider
think
think はしっかりとした根拠や意見がもとになっている考えを表わすときに使うことができます。
例:I think that he is coming back soon because he said so.
「彼がそのように言ったので、彼はすぐに帰ってくると思います。」
believe
believeは確実とは言えないけれども自分の直感をもとに真実だと考える場合に使われます。
例:I believe that he is coming back soon.
「私は彼がすぐに帰ってくると信じています。」(確実にそうとは言えない)
suppose
suppose には確固たる根拠はないがそうだと思う、そうだと仮定するというニュアンスがあります。
例:I suppose that he is coming back soon.
「彼はすぐに帰ってくると思います。」(根拠はない)
find
findには他にも「見つける」という意味もあるように、ものごとを実際に試したり経験した後に思う(気づく)ことを示します。
例:I found it difficult to play golf after taking the trial lesson.
「トライアルレッスンをした後、私はゴルフをするのが難しいと思いました。」
consider
considerは判断を下すときなどに慎重にものごとを考える、検討する様子を表わすときに使うことができます。thinkよりも、じっくり考えるニュアンスがあります。
例:We have to consider if this goal is specific enough.
「我々はこの目標が充分に具体的かどうかじっくり考える必要があります。」
【示す】
show / suggest / prove
show
showは最も広範囲に利用することができ、実際に目に見えるように示すときに使われます。
例:Please show me your passport.
「パスポートを見せてください。」
suggest
suggestには「間接的に示す、勧める」という意味で使うことができるほか、「提案する」という意味でも使うことができます。「暗示する」という意味もあるように、理由をはっきりとは言わないが、「それとなくほのめかす」ニュアンスがあります。
例:I suggest that you not go in there.
「そこには行かないことをお勧めします。」
prove
proveは証拠や証言をもとに真実や存在を示すという意味があり、より強くものごとを示すときに使われます。たとえば「真実を証明する」などの場合に用いることができます。
例:He proved that he was innocent in court.
「彼は法廷で無実であることを証明した。」
【向上する、成長する】
develop / improve / increase
develop
developは段階が上がるイメージがあり、発展するという意味でよく使われるほか、なにかを開発する(使えなかったものが使えるものに変える)ようなときにも用いることができます。
例:We have to develop other resources to sustain our planet.
「私達は地球を維持するために他の資源を開発する必要があります。」
improve
improveはすでにあるものを質的に向上させていくイメージです。「改善する」のような意味で出題されることもあります。
例:I want to improve my English skills.
「私は英語の能力を向上させたいです。」
increase
increaseは主に量的な発展を示し、大きさや量、値などの数が増えるという意味で使われます。
例:The world population has been increasing year by year.
「世界の人口は年々増加しています。」
まとめ
・英文には細かいニュアンスは違うがよく似た意味の単語が出てくる
・まとめて覚えると細かい違いがよく分かる
・意味でグループ分けして覚えるとアウトプットするときも便利
実は今回掲載した単語はすべて、過去3回(2018年度第3回、2019年度第1,2回)の英検2級リーディングセクションで登場した動詞を取り上げています。英検2級で出てくるような難しい単語も既に知っている単語と結びつけて覚えることで、少し単語を覚えやすくなるかもしれません。とはいえ、今回紹介した方法はあくまで数ある暗記法のひとつにすぎないため、みなさんも自分に合った方法を探してみてください。
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