英検®️3級の二次試験では「アティチュード」が評価され、33点中の3点が配点されます。
「アティチュードってマナーの問題でしょ?」
「大きい声で話したり、挨拶ができれば大丈夫でしょ?」
と思っている方。アティチュードはマナー面の評価だけではありません。面接での積極性もアティチュード点の重要な判断材料として見られています。本記事ではアティチュードでしっかり点を取るための「積極的に話す」方法を紹介します。
経験者は語る
受験した級は違いますが、私が英検2級の面接を受けた時の体験談を紹介します。
アティチュードは面接時の態度(マナー)の評価だと信じていたため、面接当日はノックから始まり、挨拶、声の大きさ、スマイルと、礼儀正しく進めるよう意識しました。なので、成績表でアティチュードの評価が2/3だったのを見たときは、
私の態度のどこに問題があったの!?いい子にしてたのに!
と心外でした。「アティチュード=マナー」と思い込んで同じ経験をした人もいるのではないでしょうか。マナーを完璧にするだけではアティチュードは2点分しかもらえなかったのです。私には「積極性」のアピールが不足していたのでしょう。
では「積極性」とは具体的に何をすれば良いのでしょうか。挨拶ができる、大きい声で話す、などマナー以外でも大切なポイントがあります。それは積極的に話す姿勢を見せることです。
アティチュードの「積極性」とは?
英検3級の面接では、どのような発言をすれば積極性があると見なされるのでしょうか。
〈積極性のアピールに必要なこと〉
・聞かれた質問に単語で答えず、文章で答える
・わからない単語があっても、わかる範囲で説明する
最適の英語が出てこなくても工夫して話す姿勢が評価される傾向にあるようです。面接は「発音テスト」ではなく、「会話テスト」です。自分の考えや意見を相手に伝えようとする姿勢が大切です。
具体的な2つのコツ
①単語で答えず文章で答える
質問に対して一つの単語で答えるのはNGです。主語と動詞を入れた文章で答えましょう。質問で聞かれた単語を解答に入れて答えると上手くいきますよ。(以下の赤字部分参照)
Q:What is your favorite subject at school?
【ダメな解答例】English.
【正しい解答例】My favorite subject is English.
Q:How did you came here today?
【ダメな解答例】Bus.
【正しい解答例】I came here by bus.
Q:How many people are there?
【ダメな解答例】Three.
【正しい解答例】There are three people.
設問No.5では、まずYes/Noを問われる質問をされ、そのあとで詳細や理由を詳しく訊ねられます。
No5例
Q1:Do you like cooking?
A1:Yes, I do.
Q2:Please tell me more.
A2:I like to cook curry and rice.
Q1:Do you like to play sports?
A1:No, I don’t.
Q2:Why not?
A2:Because it makes me tired.
Q1:Which do you like better, studying in a library or studying at home?
A1:I like studying in a library.
Q2:Why?
A2:Because a library is quiet and easy to study.
複雑な理由を答える必要はありません。知っている単語を使って、文章で答えることを意識しましょう。
②わからない言葉があっても何とか説明する姿勢を見せる
【ケース1】以下のイラストを見て答えましょう。
Q:What is the man trying to do?
英語で「自動販売機」がわからない!そんな時は→”He is trying to buy a drink from the juice machine.“
※自動販売機=vending machine
小さい子供が自販機のことを「ジュースマシーン!」と言っていたら、大人は暖かい目で理解してあげられますよね?一生懸命伝える気持ちが大事です。
【ケース2】質問に答えましょう。
Q:What did you do last weekend?
パン屋さんにお使いに行ったけど、なんて説明すればいいかわからない!そんな時は→”I went to the supermarket to buy some bread.”
本当はパン屋さんのところをスーパーマーケットと言っても話は充分通じます。100%事実を伝える必要はありませんので、困った時は知っている単語で置き換えましょう。ちなみにパン屋さんはbakeryです。
スーパーマーケットって便利ですね。色んな意味で。
【ケース3】想定外の質問に答えてみましょう。
Q:What are you going to do this afternoon?
とくに考えてなかった….そんな時は→”I am going to do my homework with my friends.”
答えることが決まっていないと、何を言おうか考えて無言になりがちですよね。黙ってしまうのが1番よくないです。フィクションでもいいので何か言っちゃいましょう。
“with my friends”は話をチョイ盛りできる便利な言葉です。
まとめ
面接では「なんて言うかわからない….」と黙ってしまうと、得点は0点です。どうしても答えに詰まってしまった時は「知っている単語を繋げて文章を言う」ことで0点は免れるかもしれません。いくつか想定される質問で答える練習をしてみましょう。慣れてくると、意外になんとかなるものです。間違いを恐れずにぜひ積極的に前のめりで挑みましょう。皆さんの合格を応援しています!
英検®️3級を受けるあなたにオススメの記事▼
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。このコンテンツは、公益財団法人日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。