TOEICを受験予定の皆さん、試験対策は順調ですか?
TOEICはオフィスや日常生活における英語でのコミュニケーション能力を測定するテストです。リスニングPart3では、2~3名の会話内容を理解する問題があり、普段英語で会話をする機会がない人や、英語を聞き慣れていない人にとっては難しいと感じてしまっても無理はありません。
そこで今回は、リスニングPart3「会話問題」での音声を「聞き取る力」を身につける方法を紹介します!
「リスニングの音声が聞き取れなくて困っている。」という人はぜひ参考にしてください。
目次
リスニングセクションの概要
リスニングセクションは4つのパートに分かれており、試験時間は合計45分です。
パート | 問題形式 | 問題数 |
---|---|---|
Part 1 | 写真描写問題 | 6問 |
Part 2 | 応答問題 | 25問 |
Part 3 | 会話問題 | 39問 |
Part 4 | 説明文問題 | 30問 |
Part3の特徴
Part3は2~3人の会話を聞いて質問に答える問題です。上記の表から見て分かるように、Part 3の問題数は39問と他のPartよりも割合が大きく、重要なPartです。
リスニング問題の音声を「聞き取る力」を身につける方法3選
方法1:「誰が」「誰に」「何を」を意識する
実際のコミュニケーションにおいて、「誰が」「誰に」「何を」伝えたいのかを意識することは会話を理解する上でとても大切です。TOEICのリスニング問題においても、「誰が」「誰に」「何を」を意識してリスニングすることで、音声の会話内容が理解できるようになります。
また、設問文の「先読み」をして、「誰が」「誰に」「何を」の部分のヒントを得ておくことで、リスニング音声の内容を理解しやすくする方法もあります。
例えば、”What does the man ask the woman about?” という設問ならば、「誰が」=男性が、「誰に」=女性に、「何を」=何かを要求する、ということがリスニング音声を聞く前に分かります。このように設問文にある情報から得たヒントをもとに、「男性が女性に具体的に要求することは何か」を意識してリスニングをすればいいのです。
普段の生活での会話や、問題集のリスニング問題の音声などを活用して、「誰が」「誰に」「何を」を意識して聞く練習をしましょう。
方法2:聞き取れる英語量を増やす
英語が聞き取れない原因の1つに、聞き取れない単語や表現を聞き取れないままにしていることがあります。「英語が聞こえない。」と困っている人はまず、聞き取れる英語の幅を増やしていくことから始めてみましょう。英語の意味を理解しようとするのは、英語を聞き取れるようになった後のステップと考えてもいいかもしれません。
聞き取れる英語量を増やすには?
聞き取れる英語の量を増やす方法として、今回は「発音の練習」をオススメします。発音を練習する理由は、知らない「音」を認識するためです。人は自分の脳内にない「音」は「その他の雑音」と認識し、違いを聞き分けることができません。また、スペルを見ても発音をすることができない単語やフレーズは、「その音を知らない」ということなので、当然聞き取ることはできません。
「聞き取る力」を身につけるには、発音の練習をして、新しい英語の音を脳に認識させましょう。そうすることで、脳内に加わった新たな音を徐々に聞き取れるようになるはずです。
詳しくはこちら▶️発音の勉強がリスニング力を伸ばす一番の近道だった!?
オススメの発音練習法
聞き取れる英語の音を増やすために、TOEICの公式問題集を使ってできる発音の練習法をご紹介します。公式問題集にはリスニングのサンプル問題とリスニングのスクリプトが付いているものをオススメします。
Step1.リスニング+リーディング:音声を聞きながら、スクリプトを読む
【ポイント】聞こえにくい部分・雑音ぽく聞こえる部分をチェックする
Step2.リスニング+リーディング+スピーキング:音声を聞きながら聞き取れなかった部分の英語の発音の練習をする
【ポイント】聞こえにくい部分・雑音ぽく聞こえる部分の発音練習をして、脳内に音を覚えさせる
上記の方法に限らず、どうすれば英語の音を認識できるかを考え、自分に合う勉強法を探してみてください!
*練習のポイント*
練習のポイントとしては、単語の音1つひとつを聞き取ろうとするのではなく、文で聞き取れるようにするのをオススメします。英語は単語と単語の間の音が繋がって聞こえることが多いです。特にTOEICリスニングPart3は会話問題のため、単語の間の音が繋がった英語もしっかりと認識できるようになる必要があります。
<繋がって聞こえる英語の例>
“fill in the form”
×フィル イン ザ フォーム
○フィリンザフォーム
“How can I help you?”
× ハウ キャン アイ ヘルプ ユー
○ ハウキャナイヘルプユー
方法3:ビジネスならではのフレーズに聞きなれる
先ほど紹介した「発音の練習」とよく似ていますが、ビジネスシーンや、サービスを受けるシーンで頻繁に使われるフレーズに聞き慣れることで、英語を聞き取る力が向上します。
ビジネスや日常でのさまざまなシチュエーションで使いそうな表現を覚えて、聞き取れるようにしておきましょう!
<よく出るフレーズ例>
「相手に何か連絡事項を伝える時」
I want to let you know
Just so you know
I just need you to know
「相手に何か頼みごとをする時」
Do you have time to do……?
Can you do me a favor and……?
I need some help with…..
Will you be able to do……?
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました!今回はリスニングPart3「会話問題」の音声を聞き取る力を身につける方法を3つご紹介しました。
発音の練習をすることはスピーキング対策だと思われがちですが、聞き取る力を身につける上でもとても大切です。また、設問文の先読みをして誰が誰に何を伝えたいのかをおさえておくことや、ビジネスで日常的に使うフレーズを知っておくことなどもリスニング問題の音声を聞き取るためにできる対策法です。皆さまの試験対策応援しています!