IELTSの特徴と公式テストセンター別申し込みの違いまとめ

本記事は、初めてのIELTS受験を考えている人のために「IELTSの特徴」「IELTS公式テストセンター比較」「申し込み方法の違い」などをお伝えします。

「申し込む前にIELTS試験の特徴が知りたい」「IELTS試験を実施する公式テストセンターの違いが知りたい」「申し込み内容の違いが知りたい」と思っている人は、ぜひ参考にしてください。

*試験概要は2018年10月時点のものです。

IELTS試験の特徴

IELTS試験は「リスニング」「リーディング」「ライティング」を筆記試験(記述式)で行い、「スピーキング」を対面式の面接形式で行うのが特徴です。ここでは、IELTSの試験に申し込む前に知っててほしい、IELTSの特徴をご紹介します。

①内容が異なる2つの試験タイプ

IELTSは「アカデミック・モジュール」と「ジェネラル・トレーニング・モジュール」の2種類の試験が存在し、目的により受験する試験内容が異なります。

アカデミック・モジュール

イギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリアを中心とした海外留学を目的としている人が、学生ビザ取得や大学/大学院への入学に必要な英語力の証明を目的としています。

英語での講義の受講などが可能な英語力があるかを測定するためよりアカデミックな問題が出題されます。

ジェネラル・トレーニング・モジュール

海外への研修や海外移住を考えてる人が、ビザ取得の基準のために受験するのが一般的です。(※なお、一部の大学・大学院ではジェネラル・トレーニング・モジュールの成績を提出できる場合もあります。)

ビジネスマンの海外研修や、海外移住の際に必要な英語力を測定するため、学業に関連することよりも日常的な問題が頻繁に出題されます。

なお、2つの試験は測定する能力が異なるため、「リーディング」と「ライティング」で異なる問題が出題されます。

②1Dayと2Dayが存在する

IELTSは午前に筆記試験を受け、午後からスピーキングの面接を受けるのが一般的です。

一部の地域では「2Dayセッション」を実施しており、筆記試験と面接を2日に分けて実施します。2Dayセッションを受験する場合、IELTSの筆記試験は土曜日に実施されることが多いため、翌日曜日にスピーキングのテストを受けることになります。

1Dayの場合には「筆記試験を終えた後、面接までの待ち時間が長い」、2Dayの場合には「週末が2日間とも試験でつぶれてしまう」などのデメリットがそれぞれあります。

一方で、1Dayは「1日で試験がすべて終わる」ことや、2Dayは「1日目は筆記試験に、2日目は面接のみに集中出来る」ことなどをメリットと考える人もいますので、どちらがより良いとは言い切れません。スピーキングの日時を指定できる場合は、自分の都合に合う方を選びましょう。

スピーキングテストの日時を選択できなかった場合、後日アップロードされる受験確認書から確認することができます。

コンピュータで受験するタイプ

▼詳しくはこちら

IELTS公式テストセンター 

IELTSは世界をリードする英語教育、言語研究機関である「IDP Education Ltd.」「Cambridge English Language Assessment」「British Council」の3団体が共同開発したテストで、日本ではそれらに認定された2つのIELTS公式テストセンターにより試験が実施されています。現在、日本でIELTS試験実施を運営する公式テストセンターは「日本英語検定協会」と「一般財団法人JSAF」です。

日本英語検定協会

2009年から日本英語検定協会はBritish Councilと共同運営し、日本のIELTS公式テストセンターとして試験の実施を行なっています。

2019年 試験会場と日程

全国16都市で、ほぼ毎週実施しています。ただし、実施会場は試験日により異なります。

対象都市:札幌 仙台 埼玉 東京 横浜 長野 金沢 静岡 名古屋 京都 大阪 神戸 岡山 広島 福岡 熊本

より詳しい試験情報は日本英語検定公式ホームページからご覧いただけます。

一般財団法人JSAF

一般財団法人日本スタディー・アブロード・ファンデーション(JSAF)は、英語検定協会と同じく、IELTS公式テストセンターとしてIELTS試験の実施を行なっている団体です。

2019年 試験会場と日程

全国10都市で、ほぼ毎週実施しています。ただし、実施会場は試験日により異なります。

対象都市:東京 横浜 埼玉 名古屋 大阪 京都 神戸 広島 岡山 福岡

一般財団法人JSAF公式ホームページでIELTS試験に関してより詳しい情報をご確認いただけます。

申し込みの特徴・必要なもの

日本英語検定協会

特徴

受験料:¥25,380(税込)

支払い方法:クレジット/コンビニ・郵便局ATM振込みが可能

<コンビニ・郵便局ATM振込みの場合>

申し込み締め切り日の5日前まで申し込み可能

<クレジット支払いの場合>

コンビニ・郵便局ATM支払締切日以降はクレジットカード決済でのお申し込みのみ可能 

申込締切は筆記テストの19日前12:00(正午)

・申し込みのキャンセルは申し込み締め切り日前まで可能

(ただし手数料として6,300円(税込)を受験料から差し引いた金額のみ返金される)

<申し込みに必要なもの>

※お申し込みはすべてオンラインで行います。

・試験当日に有効なパスポート

・IELTS IDの登録

・インターネットにアクセスできる環境とパソコン(スマートフォン・タブレット不可)

英語検定協会の実施するIELTSに申し込みする人は、こちらからIELTS IDの作成を行ってください。

一般財団法人JSAF

<特徴>

受験料:¥25,380(税込)

支払い方法:クレジット支払い/コンビニ支払いが可能

<クレジット支払いの場合>試験実施予定日の3日前の23:59までお申し込み可能

<コンビニ支払いの場合>試験実施予定日の6日前の23:59までお申し込み可能

・スピーキング試験の受検日を指定できる(特定の都市のみ)

・スピーキングテストの日時(1Dayもしくは2Day)は、試験が実施される週の3日前までにメールで伝えられる

<申し込みに必要なもの>

※お申し込みはすべてオンラインで行います。

・有効期限内のパスポート

・インターネットにアクセス可能な環境とデバイス(パソコンなど)

一般法人JSAFのIELTS試験を申し込む人は、こちらからお申し込みいただけます。

おまけ

英国Visa申請に必要な「IELTS For UKVI」って?

IELTSには通常のIELTSと異なり「IELTS For UKVI」という試験が存在します。「IELTS For UKVI」とは”IELTS For UK Visa and Immigration”の略です。英国大学留学などを目的としている人たちは、英国ビザ申請の際にIELTS For UKVIの成績の提出が求められます。大学によっては通常のIELTSの成績を提出できる場合もあるため、IELTSを既に受験した人は,留学先の大学がまだ決まっていない場合、IELTS For UKVIを受験する必要はありません。留学先の大学から求められた場合のみ、通常のIELTSではなくIELTS For UKVIの成績の提出が必要となります。

日本ではIELTSの運営団体の1つであるBritish Councilが試験運営を行なっており、東京と大阪の二つの地域で試験が受けられます。

詳しくはBritish Council公式ホームページからご覧ください。

最後に

IELTSの申し込み方法に関わる「IELTS試験の特徴」「日本でIELTS試験を実施する公式テストセンターの比較」「申し込みの特徴・必要なもの」などは抑えられましたか?

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