鹿児島大学、国立大学で全国初の取り組み
鹿児島大学は2017年度入学入試の推薦入試II及び一般入試(前期日程・後期日程)において、「外部英語試験で一定スコア基準を満たす者の大学入試センター試験 [外国語] の得点を満点とみなす希望者優遇制度」を、 国立大学で初めて全学部で取り入れました。対象となった学部・学科は前記の選抜で大学入試センター試験 [外国語] を課す学部・学科等です。
この制度では、対象となる英語4技能を判定する外部英語試験で基準スコア及び等級を満たした場合、受験する年度の大学入試センター試験の [外国語] の得点が満点となります。ただし注意する点は、外部英語試験のスコアを提出する場合でも、大学入試センター試験 [外国語] を受験する必要があることです。
鹿児島大学 アドミッションセンターへのインタビュー
今回は、この希望者優遇制度を国立大学で初めて全学部で取り入れた反響や、結果に対する見解、また今後の見通しについて、学術研究院 総合科学域 総合教育学系 アドミッションセンター 竹内 正興 准教授にお話を伺いました!
2017年度入学入試において、「外部英語試験で一定スコア基準を満たす者の大学入試センター試験 [外国語] の得点を満点とみなす希望者優遇制度」を希望した志願者は何人いたのでしょうか?
推薦入試II及び一般入試(前期日程・後期日程)において「外部英語試験で一定スコア基準を満たす者の大学入試センター試験 [外国語] の得点を満点とみなす希望者優遇制度」への希望者数は、のべ51人でした。
今回の希望者数について、大学はどのようにお考えでしょうか?
今回の希望者数は、ほぼ想定した範囲内の結果でした。
「希望者優遇制度」を希望する者も、大学入試センター試験 [外国語] を受験する必要がありますが、その理由は?
本制度の効果検証を行っていくためにセンター試験の成績データが必要であることと、センター試験を受験することが指導内容や指導スケジュールに組み込まれている現在の高校英語教育への配慮の二点からです。
本制度の今後の見通しについて、大学としはどのようにお考えでしょうか?
新しい試みでもあり、当面は本制度を継続して実施し、その効果検証を行っていきたいと思います。
これからの英語教育の流れに即した新しい取り組みとして受験生も注目していると思いますが、今後、本制度への希望者に向けてメッセージをお聞かせ願います!
鹿児島大学は入試だけでなく、入学後の英語教育や海外留学等、グローバル人材の養成にも力を入れていきます。本制度を活用して鹿児島大学に入学し、グローバルな視野をもって国際社会の発展に貢献できる実践的な能力を身につけようという意欲的な皆様の挑戦を期待しています。