IELTSライティング対策:スコア6.0の突破口になる熟語表現集

IELTSのライティングモジュールでは、高度な文法や難しい語彙を使用できるようになることが高スコア達成のための1つのハードルです。熟語を多く覚えることで実際のライティング試験において単語数をできるだけ多く消化することができ、更にそれが高度な表現であれば加点される可能性があります。

本記事でIELTSライティングで積極的に使っていきたい熟語表現を学び、目標スコア達成のための足がかりにしていきましょう。

①2つ以上の単語を組み合わせて新たな意味を持たせた熟語

“carry on”(続ける)や”carry out”(行う)などは、2つ以上の単語が組み合わさり元の単語である “carry”(運ぶ)とは異なった意味を持たせた表現です。

このタイプの熟語はリーディングやリスニングでも頻出である上、ライティングにおいては効果的に使うことで高スコアへつながります。

熟語意味
put forward ~〜を提示・提唱する
account for ~〜を説明する
go through ~〜を経験する
work out上手くいく / 結論に至る
set out to +(動詞)〜しようとする
set out +(名詞)〜を提示する / 〜に着手する

実際にライティングの試験において熟語の使い方を以下の英作文例で見てみましょう。

Nicolaus Copernicus, a mathematician and astronomer from Poland wrote “On the Revolutions of the Heavenly Spheres” in 1543 and put forward the Heliocentric Theory which was considered to be a heretical thought by the Catholic Church.

(ポーランド出身の数学者・天文学者であったニコラス・コペルニクスは、1543年に「天球の回転について」を著し、当時カトリック教会において異端思想と考えられていた地動説を提唱した。)

In the book, he set out to prove that the Earth and planets revolve around the Sun at the center of the Solar System.

(彼は著作において、地球や惑星が太陽を中心に回転しているということを証明しようとした。)

② 組み合わせの相性が良い単語が結びついた熟語

たとえば「調べる」と「徹底的に」はよく一緒に使いますよね。「調べる」は”examine”や”investigate”などの動詞、「徹底的に」は”completely”、”thoroughly”、”exhaustively”などの副詞がありますが、どれをセットで使うとより自然で洗練された表現になるでしょうか。

もちろんどれを選んでも間違いではありません。しかしこの場合、”thoroughly”をセットとして使うのがより好ましい表現です。特に理由があるわけでなく、”thoroughly”の方が”examine”や”investigate”とセットで使われることが多く、相性が良い組み合わせであると考えられるからです。

一方で名詞の”inquiry(調査)”や”search(探索)”などは形容詞の”exhaustive”とセットで使用して”exhaustive inquiry(徹底的な調査)”や”exhaustive search(徹底的な探索)”と表現する方が自然です。

このように、より一般的に受け入れられた自然な語句の組み合わせを覚えておくことで採点官の答案への印象を良くすることができます。

熟語意味
strongly suggest強く提案する
highly recommend強く勧める
firmly establishしっかりと確立する
conclusively establish決定的に立証する
be heavily based on強く依拠する
be loosely based onほとんど依拠しない
inevitably pose必然的に提示する
be commonly associated with一般的に連想される

以下の英作文例も参考にしてください。

It’s been said that the Heliocentric Theory which was introduced by Copernicus inevitably posed a threat to the doctrine of the Catholic Church at that time.

(コペルニクスにより提唱された地動説は、必然的に当時のカトリック教会の教理にとって脅威となったといわれている。)

 Although the Heliocentric Theory is commonly associated with the symbolic phenomenon of the conflict between science and religion, some scholars strongly suggest that this axis of conflict is loosely based on the fact and it was dramatized during the 19th century.

(地動説は一般的に科学と宗教の対立の象徴的事象として連想されることが多いが、この対立構造はほとんど事実に依拠しておらず、これは19世紀に脚色されたものだと主張している学者もいる。)

③ 接続詞としての役割を果たす熟語

文と文や段落と段落の接続部で大活躍する熟語を紹介します。

熟語意味
in conjunction with ~〜と協働で
in comparison with ~〜と比較して
in line (accordance) with ~〜に即して
to some extent (degree)ある程度
from then onその時以来
on behalf of ~〜の代わりに
in spite of ~〜にも関わらず

英作文例は以下です。

In conjunction with Johannes KeplerGalileo Galilei contributed to the diffusion of the Heliocentric Theory.

(ガリレオ・ガリレイは、ヨハネス・ケプラーと協働で地動説の普及に貢献した。)

On 31st October 1992, Pope John Paul II made a remark about the case of Galileo in which he admitted that the legal process on Galileo was inappropriate and apologized to him on behalf of the Catholic Church.

(1992年10月31日、ヨハネパウロ2世はガリレオの裁判について言及し、カトリック教会の代わりに、彼の一件に関する裁判手続きが不適切であったことを認めた上で彼に謝罪した。)

まとめ

多くの熟語表現を覚えておくことで単語数の効率的な消化と高度な表現の使用による加点を同時に狙えるということを解説しました。実際のライティング試験で使えるようになるために、ぜひ普段の練習に取り入れてみてくださいね。

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