今回の記事ではSGH（スーパーグローバルハイスクール）の内、英語4技能試験を入試に採用している学校を紹介するとともに、そもそも”英語4技能試験がどのように高校入学試験に役立つか”という疑問についてお答えします。
今回は2016年度の入試情報をもとに、英検を取得することによって高校入試でどのような優遇が受けられるかご説明します。高校受験を考えている皆さんに向けて、英語4技能試験が受験でどのくらい、どのように役に立つかシンプルに考察します！英語4技能試験の受験を考えている方の試験選びの参考にもなりますよ！
目次
SGH（スーパーグローバルハイスクール）とは？
その前に、「SGHってなに？」と思った方のために、簡単にSGHを説明します。SGHとはスーパーグローバルハイスクールの略で、グローバル・リーダー（国際的に活躍できるリーダー的人材）の育成に力を入れている高等学校です。平成26年度から導入された制度で、対象校は文部科学省により指定され、現在全国に123校あります。
SGHについて詳しく知りたい方はスーパーグローバルハイスクール(SGH)をどこよりも分かりやすく解説しますを読んでみてください。英語教育に力を入れているSGHの中で入試に英語4技能試験を採用している学校は何校あるのでしょうか？
4技能試験を入試に採用しているSHG
| No. | 学校名 | 地域 | 学校種 | 採用内容 |
| 1 | 国際基督教大学高等学校 | 関東圏 | 私立 | 帰国生徒推薦入試の出願資格に、英検、TOEIC、TOEFLいずれか |
| 2 | 品川女子学院 | 関東圏 | 私立 | 一般入試に、英検3級以上で級に応じて合計点に加点 |
| 3 | 千葉県立松尾高等学校 | 関東圏 | 公立 | 一般入試の調査書で、英検3級以上を評価する |
| 4 | 札幌聖心女子学院高等学校 | 北海道・東北 | 私立 | 一般入試専願の出願資格に、英検3級以上または指定の成績評定数
推薦入試にて、英検3級以上で英語試験免除 |
| 5 | 仙台白百合学園中学・高等学校 | 北海道・東北 | 私立 | 推薦入試LEコースの出願資格に、英検3級以上または指定の成績評定数 |
| 6 | 同志社国際高等学校 | 近畿 | 私立 | 帰国生徒推薦入試の出願資格に、英検、ケンブリッジ英検、TOEIC、TOEFLいずれかが必要 |
| 7 | 関西大学高等部 | 近畿 | 私立 | 一般入試で、英検3級以上で級に応じて合計点に加点 |
| 8 | 岡山学芸館高等学校 | 中国 | 私立 | 一般入試で、英検3級以上で級に応じて合計点に加点 |
| 9 | 福岡雙葉高等学校 | 九州・沖縄 | 私立 | GCコースの出願資格に、英検準2級以上 |
※この資料は2016年度の入試情報をまとめたものです。
採用内容は、大体4タイプの分かれているようです。
1.調査書に記載することで評価される
直接的な優遇ではありませんが、アピールポイントになります。主に推薦入試の出願の際に、高校に送る調査書（成績などを記載したもの）と一緒に、持っている検定を記載し評価してもらいます。高校の募集要項に記載がなくても何かしら検定を持っていれば評価してもらえる可能性が高いです。
2.特進コースの出願資格に必要
より上を目指したい人に必要になってきます。成績の良い生徒を集めたコースの選抜や、帰国生徒の英語力証明のために検定を活用する方法です。採用している試験は、英検、ケンブリッジ英検、TOEIC、TOEFLなど様々です。
3.取得級によって合計点に加点
検定取得者には非常に有利な優遇です。 例えば、品川女子学院では3級で10点、準2級で20点、2級で40点、準1級・1級で60点を合計点に加点しています。
4.英語の入学試験免除
受験対策する科目が減るので、受験生にとって大きな優遇です。例えば札幌聖心女子学院高等学校の推薦入試では、英検3級以上で英語試験免除などがあります。
2.3.4.は私立で採用しているところが多いようです。
英検®︎を持っていると高校入試に有利！
表の全ての学校が、英検を採用しているのに気づきましたか？高校受験に4技能試験を活用したいならば、英検は手堅いですね。
また、多くの学校では英検3級からの優遇が実施されています。英検3級は筆記、リスニング、面接がある4技能試験です。
日常のコミニケーションでは、中学までに学ぶ英語の力があれば十分対応できると言われています。その意味で、中学までの英語の学習をしっかり身につけておくことが、その後の高校、大学、そして社会人になった後まで大きな支えとなります。
この大切な中学英語の学習の定着度チェックに英検を活用することが、同時に高校受験に備え、一歩先を行くチャンスになるのです。
※英検®は、公益財団法人日本英語検定協会の登録商標です。
