TEAP CBT受験体験記②当日の注意点と受験してわかったポイント

はじめに

シリーズ第1弾の前回は、TEAP CBT(Computer Based Testing)の申し込みと対策を紹介しました。そして先週、2017年10月22日に行われたTEAP CBTを実際に受けてきたので、第2弾となる今回は試験会場の雰囲気やリアルな感想をご紹介します。

本シリーズでは、TEAP PBT(Paper Based Testing)を「TEAP」、TEAP CBT(Computer Based Testing)を「TEAP CBT」と表記しています。

流れ
第1弾 東京外語大生がTEAP CBTに挑戦してみる!
第2弾 TEAP CBTを受験して気づいた当日の<要注意点> ←今ココ
第3弾 CBTの結果発表!スコアの味方と弱点分析
第4弾 東京外大生が挑戦!〜申し込み方法と試験概要の解説〜
第5弾 受験生が絶対に知っておくべき当日の流れと注意点
第6弾 結果発表と試験の分析
第7弾 TEAP TEAP CBT比較

会場

当日は台風が関東地方に接近していた大雨の中、川崎へ向かいました。会場(外語ビジネス専門学校)はこんな感じでした。

なんと!会場では終日携帯電話使用禁止でした。会場内の様子も写真でご紹介したかったのですが叶わず。

教室は2教室のみ利用していて、各教室30人〜40人くらいだったと思います。TEAP CBTは受験者が少ないのかな?と感じました。当たり前のことですが、周りは高校生ばかりでした……。

諸注意

教室に入る前に荷物チェックがあると思ってましたが、何もありませんでした!コンピュータでの試験のため、教室内は飲食禁止です。携帯電話は試験前に机の上に出して、試験官が電源が入っていないことを確認して回っていました。

試験中のメモは、ボールペンでのみ可能なので、ボールペンは必須です!(忘れた場合は貸してもらえるようでしたが。)ボールペンは色・本数に制限はなかったので、私は2色使い分けて試験に臨みました。

試験中はコンピュータを途中で止めることができず、試験を中断できないので、自動的に問題が進んでしまいます。よって、途中でトイレに行くことは難しいです。リーディングとリスニングの間に休憩はなく、最大120分の長時間の試験になるので、トイレは試験前に済ませておくようにしましょう。

試験概要

試験は以下の流れで行われました。

リーディング

参照:TEAP CBT公式ホームページ

試験の始め方

試験は、試験開始の合図とともにヘッドセットをつけるところから始めます。試験開始前に、A4サイズのメモ用の紙が配られます。画面にある、スタートボタンをクリックするとログイン画面になり、IDとパスワードを入力すると試験が始まります。試験はヘッドセットをつけたまま行います。

難易度の感想

リーティングのレベルは、センター試験よりも少し難しいくらいでした。問題文の語彙数があまり多くない短めの文章(長くて200語程度)で、基本的な単語力があれば内容を理解することが可能でした。難易度はそこまで高くないように感じ、全く分からないという問題はありませんでしたが、個人的には文法が苦手なので、悩んでしまう問題もありました。

ポイント

1問ずつ制限時間があり、自分でその時間内に終われば次に進むことができます。ただし、一度次の画面に移動すると前の画面に戻ることはできません。また、悩んでいる間に時間切れになってしまい、無回答で自動的に次の問題に進んでしまうことがありました。ですので、問題に時間を使いそうな場合はあらかじめ、答えを選んだ状態で考えた方が良いです。全体的には、自分のペースで問題を解くことができました。

リスニング

参照:TEAP CBT公式ホームページ

試験の始め方

リーディング試験が終わったらそのまま進むようになっていました。

難易度の感想

リスニングの問題文は長く感じましたが、スピードは遅めで、問われる部分は比較的予測がつきやすかったです。解答の選択肢をあらかじめ見て把握できない点は、紙の試験より少し難しいと感じました。動画を見ながら音声を聞いて、その上でメモをとる作業は、なかなか集中して内容を聞き取ることができないため、練習が必要です。

ポイント

ヘッドセットの音量は、テスト前に調整する時間が設けられます。また、リスニング試験中でもいつでも変えることができます。しかし、隣の人のヘッドセットから音漏れして音声が聞こえてくることがあるので、少し気が散ってしまうかもしれません。

メモは取り方次第でうまく活用できると思いました。中くらいの長さの会話やレクチャーを聞く問題では、はじめはメモを取りながら聞いていましたが、途中からメモを取らなくても覚えられる長さだと気がつきました。日付や年号など、数字はメモしておくと良いと思います。

最後の問題は、動画を見ながらプレゼンテーションを聞くという問題です。画面だけに頼らず、メモを適宜取りながら聞くことが大事です!

10分休憩

ライティング試験の前に10分間休憩があります。この休憩は取っても取らなくてもどちらでも良いため、取らない場合は続けてライティング試験まで受けることができま。私は早く終わらせたくて休憩を取らず、先に進みました!

ライティング

参照:TEAP CBT公式ホームページ

試験の始め方

10分休憩が終わったら各自スタートをクリックして試験が始められるようになっています。

難易度の感想

タイピングの速さがある程度大事だと思いました。悩んで時間がかかってしまったとき、思いついてもタイピングが遅いとなかなか時間内に書き終えることが難しいかもしれません。

最初の方は簡単なメールを返したりする問題で、最後の方は要約と自分の意見を述べる問題です。ライティング試験なのに、リスニングでレクチャーを聞き、内容を要約するという問題が、難易度を上げていたと思います。

ライティングは時間配分に気をつけていれば、それほど難しい問題ではないのかもしれません。しかし、要約と自分の意見を述べる最後の問題は、時間が足りないように感じました。どのような順番で要約や自分の意見を書いていくのか、TEAP CBT用にテンプレートを覚えておけば、戸惑うことなく試験に臨むことができるのではないでしょうか。

ポイント

当たり前ですが、スペルミスを自動で変換してはもらえません。後から読み直してスペルミスを修正するのは時間がかかるので、タイプミスに気をつけましょう!

40分休憩

試験が早く終わった人から休憩に入れるので、40分以上休める場合もありますよ!休憩中も試験会場内は携帯使用禁止なので、携帯を使う場合は建物の外に出ないといけませんでした。

スピーキング

参照:TEAP CBT公式ホームページ

試験の始め方

ヘッドセットに付いているマイクで録音する仕組みでした。質問に答える時間だけ録音のサインがでます。スピーキングといっても、コンピュータにあらかじめ録音された音声にしたがって質問に答える試験です。ですので、質問を聞き返すことはできません。問題の説明文は画面にでています。会話というより、自分で英語で話しているのを録音する試験です。

難易度の感想

個人的には難しく感じました。大変だったのは、制限時間内にできる限りたくさん話さなくてはならない中で、5秒くらい時間が余ったときでした。「ここで話し始めると途中で終わってしまう!」と、話すべきなのか、沈黙しておくべきなのか迷ってしまいました。

スピーキングは、普段日本の高校生が使うことのないであろう、日常会話が中心に問題になっていたため、高校生向けテストにしてはかなり難しいと思います。道案内をする問題や、学祭での手伝いを複数の生徒にお願いするという問題、プレゼンテーションと記事から内容を要約して、自分の意見を述べる問題など、話す内容をまとめるだけでも難しいため、難易度はとても高く感じました。

ポイント

スピーキング試験にもリーティングとリスニングの要素が入っていました。グラフや記事を読み、レクチャーを聴いて、内容を要約して話す、という問題は難しかったです。話す内容を考える時間が短かく、次々に試験が進んでいってしまうので、焦らないように注意しなければいけません。

全体の感想

CBTは学校で受けるペーパー試験とは異なる点が多くあり、1回の試験で本領発揮することはなかなか難しいと感じました。ですので、複数回受験することを強くオススメします!

実はスピーキング試験中、隣の人の声が聞こえて気が散ってしまうハプニングがありました。しかもその人は英語がペラペラだったので、余計気になってしまいました。

このハプニングから私が学んだのはTEAP CBTでは、誰よりも早くスピーキング試験を始めるボタンをクリックすべし」ということです。1番に話し始めるのは抵抗があるかもしれませんが、他の受験者の声が聞こえてしまうよりはよいかと思います。

CBTならではの問題点まとめ

・問題ごとに所要時間が決まっているため、時間配分が自由にできない。得意分野を早く終わらせて時間を稼ぎ、余った時間を苦手分野に費やせない。

・会場によっては、隣の人との距離が近く、ヘッドセットからの音漏れや隣の人の声が聞こえてしまう。

これからTEAP CBTを受ける人へ

CBTは、普段、学校や塾で受けるペーパー試験と異なる点が多数あります。公式ホームページの無料体験で実際に試験の流れをあらかじめ知っておくと、本番でも焦らずに試験に取り組めると思いますよ。

NEXT記事は▼をクリック:ドキドキの結果発表です!

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