大学入試センターは26日、現行のセンター試験に代わりに2020年度から始める「大学入学共通テスト」の英語で活用する民間資格・検定試験について、英検やTOEICなど23試験の参加を認めると発表した。
参加要件が満たされたと発表された検定・資格試験
- ケンブリッジ英語検定(ケンブリッジ大学英語検定機構)
- 英検®️(日本英語検定協会)
- GTEC(ベネッセコーポレーション)
- IELTS(ブリティッシュ・カウンシル、IDP:IELTS Australia*)
- TEAP(日本英語検定協会)
- TOEFL(米ETS)
TOEICは参加を取りやめました。(2019年7月発表)
■その他まとめ
- 参加を申し込んだ24試験のうち、ケンブリッジ大学英語検定機構の「リンガスキル」は、国内での実施実績がないなど、要件を満たしていないと判断され認められなかった。
- 英検は、5試験全て(英検1級、準1級、2級、準2級、3級)の参加が認められたが、実施方法の一部が要件を満たさないとされた。
- 文部科学省は、民間試験のスコアが国際的な語学力基準「CEFR」A1~C2の6段階のどれに当たるかを示した対照表を公表した。英検は、3級水準の1400~1699点ならA1、準2級水準の1700~1949点ならA2、2級水準の1950~2299点ならB1となる。
- 受験生は毎年4~12月、民間試験を2回まで受験できる。実施団体は受験生とセンターに結果を通知。センターは、共通テストを入試に使う国公私立大・短大に、出願した受験生の民間試験のスコアとCEFRの段階別評価の両方を提供する。
- 現時点では、各検定の検定料に差があることから、受験生への負担が増える可能性がある。
- 一部の民間試験を除いて、現時点では全都道府県での実施が難しく、受験機会が限られる受験生が出る可能性がある。
- 民間試験の活用に関しては、慎重な大学も多く現時点では東大は活用しない方針を示している。
出典元:大学入試センター
*IDP:IELTS Australiaが実施するInternational English Language Testing System(IELTS)については、条件付きで、参加 要件を満たしていると見なすことができるものと判断(詳しくはこちら)
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